カパルア空港は話の通り本当に小さな空港だった。 飛行機を降りて歩いて小さな建物に入ると荷物のターンテーブルなどはなく、飛行機から降ろされた荷物を受け取る場所は半分外のような通気性の良さ。 もちろん飛行機に乗る時の待合いスペースはちゃんと中にあるけれど、到着した時は荷物を受け取って数歩も歩けばすぐに外だ。 外に出ると、丘の上にある空港からの眺めはさすがに気持ちが良い。 海を望む景色と爽やかな風に、南の島に来たー! と実感が湧いてくる。 タクシーもあるけれど、ここはひとつのんびり歩いて行っちゃいましょうか。 宿泊予定のホテルまでは地図上で約2km程。 複雑な道ではないし、キャリーをコロコロ転がして景色を見ながら歩いても大変な距離でもない。 うーん、空港から歩いてホテルに向かうなんて初めてだ。 ホテルに到着してもまだまだ午前中。 チェックインは15時まで出来ないということなので、軽装に着替えて荷物を預け、身軽になったらご近所散策♪ まずはお昼ご飯を食べたいよね、と近くにあるモールに向かうことにする。 やっぱりビールの飲める所だよねー、と歩いていると“CERVEZA”の文字を発見(CERVEZAとはスペイン語で“ビール”の意味)。 あれだーっ! とりあえず食事が出来そうな場所を確認してからローカルなモールのスーパーに入り、相変わらずのアメリカンな巨大さとさすがのビールの品揃えに感嘆し、これは合流した後で皆に言わなければ、とひとしきり興奮してから“CERVEZA”の文字が付いた店舗を目指す。 そこはモールの駐車場に建つ1軒の小屋で2つの店構え。 “CERVEZA”の文字が付いているその片方を覗いてみるとバーカウンターが見えた。 中に入ろうとするとカウンターに座っていた男性に『食事か』と聞かれ、『そうだ』と答えると『隣だよ』と言われる。 こちらは夜しか空いていないのかな?? そう思いつつ左側の入り口を入ると、窓の多い明るい店内では2組程が食事中だった。 しかしメニューにはアルコールが見当たらない。 ビールは…というと、どうやらアルコールを販売する店と食事を提供する店がハッキリと別れているようだった。 食事もしたいしビールも飲みたい我々は、お食事店舗でオーダーし、中の扉で繋がるバー店舗へ移動してビールを注文し、バーのテーブル席でビールを飲みつつ注文した料理が隣から運ばれて来るのを待つのだ。 そして昼びぃると食事にありつけたさとちゃんと小田蘭は、まったりと残る7人の合流を待つのであった。 |
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