2018年6月アーカイブ

中東の映画で舞台が美容室、というと10年ほど前の『キャラメル』(レバノン映画)を思い出す。
実際キャラメルで脱毛してるシーンもあるし。
先週観た『ガザの美容室』は『ラヤルの三千夜』と同じく固定された場所を通して女性と背中合わせの戦争を描く。
上映後の常味さんウード演奏のトークではアラブの春直前に滞在したシリアのアレッポの話も。

『ガザの美容室』

『キャラメル』

『ラヤルの三千夜』
前から気になってた三線・唄とベースの「つやアブ」。
日程合ってやっと行けるー♪と思ったらこの日はアコーディオン&ノコギリも入って「つやアブAlan」のトリオ編成で、しかもベースじゃなくてギタロン!?
マリアッチの楽隊にいる大きなギター!!
コロンと大きいフォルムがメキシコ人っぽくてかわいくて低く響く音色がいい。
日本でこんな間近で見れて聴けるなんてね(メキシコでマリアッチは観たことある)。
低音リズム楽器ってやっぱり好きだなぁ。
ギタロンと三線にアコーディオンとノコギリ、なんておもしろい組み合わせ。
メキシコの楽器ギタロンが三線と合うとは意外な感じもしつつ、さらにそこにノコギリの不穏な(?笑)音が加わったりして、沖縄料理のお店でミミガーをつまみにしみじみ堪能。
三線と唄のつやちゃんがメキシコに滞在していたこともあるとかで、着替えた私服がメキシコの聖母グアダルーペ柄のTシャツで更に盛り上がるワタクシでした。
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今年のイスラーム映画祭は全く行けなくて残念だったと思っていたところに1週間の緊急再上映!
てことで慌てて観に行く。
刑務所内だけで話が進み、外の縮図が中にも見て取れ、中で起こることは外でも起こる。
なんだかんだあってもやっぱり子供は可愛いし周りを幸せにするね。
ヌール(刑務所内で生まれた男の子)かわいい♪

『ラヤルの三千夜』



その後、馴染みのビアバーにカレーが登場したという情報を見かけて久し振りに滝ごはん。
カツオだしの夏野菜キーマカレーうまうま♪
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そこからワサへ移動して、常連さんの誕生日祝いのグループに混ぜてもらって更に美味しくお裾分けを戴く。
ありがたい。
おめでたい♪
サッカー中継にもわいのわいのしながら日本戦を皆で観るのも楽しそうなんだけど、渋谷だから終わった後の外がこわくてね。
なんだかんだで4月以降朝7時台の出勤が定着していましてね。
今日も絶賛オシゴト中の8時過ぎに大阪地震の一報が入り、速攻で部員と家族の安否確認と代替手配が始まる我が部。
東京含む全国4ヶ所に駐在している人達が全都道府県の拠点に出向いて行ったりもする部門なもので。
どこで何が起こっても確認必須な訳ですよ。
関係者全員無事でなによりです。

朝が早くなったとはいえやっと時間的余裕ができたからいろいろ観たくて。
ま、そう思っても観たいものはまだ公開前だったり観れる時間帯に上映なくなってたり(映画)、既にチケット完売だったり(演劇)、行きたいものが日程重なってたり(ライヴ)、10月に向けてゆるゆる始動したりもしつつ。
行きたいもので行けるものには行くのです。
演者馴染みのお店で彼らをよく知るPAさんの手によるライヴ空間は心地よく、翌日に午前中移動の練習が入っていなければもうちょっと飲んでいたかった。
ヴォーカルのJill Catちゃんは、私の中でいま応援したい2大歌姫の1人です。
もう1人は最近フリーになったSAYALAちゃん。
こちらもCD作成奮闘中で楽しみ♪
2人とも歌声に力がある!
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ここの劇団公演は根底にあるテーマが毎回深い。
アウトブレイクだったり戸籍売買だったり、観ていてぞわぞわする。
生演奏であることも迫力で、今回は地方の三味線弾き語りの力強い唄が選曲とテーマにピタリと合って効果的で印象的。

あやめ十八番『ゲイシャパラソル(紅)』

Alb El Nil

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秋はこれです!
私が今いるスタジオの主宰でベリーダンスの先生Latifaのエジプトの師匠Lubna Emamと、弟でエジプト国立民族舞踊団カウメイヤで芸術監督も務めるOsama Emamが同時来日!
フェスの一演目ではなく単独公演として、彼らの持つエジプシャンフォークロアのエッセンスをたっぷりとお届けするShow。
実技だけでなく講義も盛り込んだワークショップ。
ベリーダンスのルーツを感じていただける数日間がやってきます。

ラティーファさんのオーガナイズといえば2015年のLAYALI FOLKLOREと日本初開催Nile Group Festival Japanでしたが、あれから3年、満を持してルブナとオサマの単独公演が実現します。

って、え?
振り返ってみて驚いたけど、この2つ同じ年の開催だったんだっけ?
しかも3月と6月??
LAYALI FOLKLOREは共同主催だったとはいえラティーファさん......2015年前半どんだけ無茶ぶりなスケジュールだったんだ。
私も少なからずどっちにも関わってましたけど、改めて2015年は尋常じゃなかったですね(汗)。
海外から(しかもエジプトとか中東地域から)興行で人を呼ぶというのは傍で見てるだけでも本当に大変です。
ベリーダンスを踊る身としてそれでも日本でこういう機会があるのは大変ありがたいし、ここ数年は来日公演も多くなっているとはいえ主催の皆様方には頭が下がる思い。
もちろん今回のAlb El Nilも手伝います。いろいろと。

Alb El Nil

一緒買い

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CDを買いに実店舗へ足を運ぶと他のコーナーも見ちゃって、たいがいいつも予定の買い物+αになります。
videobrotherとTHE SKAMOTTSはタワレコで買うと特典がつく♪ ってことで出かけたらやっぱり他にもなんだかんだとお買い物。
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そのうちの1つが「MUSIC FOR A DYING STAR」。
アルマ望遠鏡が捉えた寿命を迎えようとしている星「ちょうこくしつ座R星」から届いた電波データを元に70枚のオルゴール盤「死にゆく星のメロディ」が生まれ、その音楽を元にミュージシャン達が作った楽曲。
こんなのもうコンセプトだけで買いです!

MUSIC FOR A DYING STAR
すごかった!
ちょっ、私の語彙力どこいった!!
となるくらい情報量多くて展開早くて、休憩1回込み3時間15分を観終わった後には「すごかった!」しか出てこなかった。
いやもう、すごいわ。
15年前の初演は観ること叶わなかったのですが、これ初演時どうだったんだろう。
今作がすごかったからこそ初演も気になる。観てみたかった。

辻褄合わせの虚実が交じり、ありえないことがありえるのが板の上。
「ありえない、なんて事はありえない」
と、思わずハガレンのセリフを思い出しちゃったりなんかもして。
松尾スズキさんの舞台ってのは観た直後よりも反芻すればするほど思う所が出てきて「え、ちょっとまって。もっかい最初から観せて」となるものが多くて、今も結末を知った上でもう一回最初から通して観なおしてみたい思いがじわじわきてる。
更に観る度に違う角度で感じることが増えていって、結局ますます訳わかんなくなるけどそうやってハマっていくんだなぁ。
あと、2F席とか上の方で舞台を見下せる場所から観てみたいとも。
だってこれ、舞台上に作られた階段中段に川のように水が張られていて、普段は階段として閉じているんだけど時々一段分が左右に動いていろんな人が飛び込むわ水の中から出てくるわ...あそこどうなってるのー?!

それにしても役者も大変だけど、次々と展開繰り出される舞台を滞りなく回していく裏方の人達のすごさよ!
出演者多い上に殆どみんな複数役を掛け持ちで誰も彼も休む間もなく動いているけど、ってことはそれ以上に裏にいる人も動き回ってるってことだよね。
これは...精神的にも体力的にも身体的にも相当キツそう。

某術の過程がアラビアンだかボリウッドだかな感じで笑っちゃったり、ミュージカルばりに大人数で歌い踊る目にも耳にも楽しいシーンもあり、いろんなネタも散りばめられて所々クスリとしながら怒涛の展開。
『キレイ』とか『ゴーゴー...』とかもそうだったけど、歌い踊る曲は楽しくて耳に残る。
『ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン』に続いて2回目の和楽器と洋楽器の生演奏コラボは、時代劇というのもあるのか更にお芝居に馴染んでいた感じあったし『ゴーゴー...」の時は殆ど裏に居て見えなかった洋楽器演奏者も舞台脇に配置されて邦楽隊と洋楽隊がそれぞれ見えるのも嬉しい。
今回も邦楽でこの曲?!とか本格ミュージカルになったりの和洋楽器の融合素晴らし。
圧巻です。

『ニンゲン御破算』
そろそろ行かないと観れる時間帯の上映なくなっちゃう!と駆け込みで『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』を観に行き、wowowで録画していた『わたしは、ダニエル・ブレイク』を観る。

気になるものいろいろを観る時間が出来てきて嬉しい6月。
映画へのアプローチも国も違うけどテーマは同じ。
どこの国にも同じ問題はあって、救済措置は一応用意されているが実態として機能しているとは言いがたく杓子定規な行政にはじかれた人達、特に女性がやむなく最終的に陥るところはそこなのかとも。

『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』

『わたしは、ダニエル・ブレイク』
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プロフィール

小田蘭
旅と写真と音楽と食べることとetc.
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