オフレンダ<Ofrenda>

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 オフレンダとは、「死者の日」にあわせて作られる祭壇のこと。

各家庭の庭先や玄関前、いろんなお店の店先や入口に、それぞれ工夫をこらして飾られる。
 それぞれに個性が出ていて、オフレンダを見て回るのはとても楽しい。
 酒屋の店先では各種アルコールの瓶がふんだんに飾られていたっけ。

 オレンジの花。
 いろんな形に切り抜かれた薄い紙飾り。
 様々なガイコツオブジェ。
 蝋燭を灯して、香を焚いて。
 故人の写真にその人の好きなもの。
 そして「死者のパン」も欠かせない。

 基本的にはこれらのものがどのオフレンダを見ても置かれている。
 祭壇の形はお雛様の段飾りのように階段状のものが多かったけど、その飾り付けは本当に様々だ。飾られているものといい、オフレンダは日本でいう仏壇に似ているかもしれない。

 死者の日が近くなるにつれて、市場はこれらの飾り物で溢れてくる。
 ガイコツの形をかたどったチョコレートや砂糖菓子はカラフルに彩られ、ガイコツ新郎新婦の置き物、ベッドに横たわったガイコツ、手術中の患者がガイコツだったものもある。死者のパンなんか市場の一角がそれだけで占められていた程だ。
 死者の日は11月1日と2日。
 1日は子供の魂が戻ってきて、2日は大人の魂が戻ってくる日だという。
だから1日には子供の好きそうな、甘いチョコレート・ドリンクやミルク、チョコレートやお菓子が飾られる。
 2日は大人の日なので、チョコレート・ドリンクの代わりにテキーラ等のお酒が並ぶ。
 祭壇だけでなく、地面には(やっぱりガイコツの)砂絵が描かれたりもする。

 学校の中庭。お店の中庭。墓地の外通路にも描かれていた。

 

last up date/2003.11.15