08■鉄道









まだ薄闇にもならない真っ暗な午前4時。
何とか携帯用の目覚ましと携帯電話の目覚まし機能を使って起き出し、出発の準備をする。
霧雨の降る中、ホテルの前には既に準備万端で沢山のツアー客らしき人たちを乗せたバスが出発を待っていた。
昨日はフロントで聞いた時は午前5時半にフロントへ来るようにという話だったと思うのだけど、5時15分には部屋に催促の電話が入り、慌てて出て行くことになった。
おっかしーなー。
予定より早いじゃないの。

駅に着いてもまだ暗い。
そして、駅の改札前の待合スペースにはバックパッカーがわらわらといる。
おそらく7時の普通列車を待つ人たちだろう。
バスから降りた人たちは全員6時出発の急行列車に乗り込むようで、待合を通り抜けてさっそくホームへと進んだ。

急行列車は辺りが薄明るくなってきた頃に動きだした。
のんびりと、ゆっくりと列車は進む。

えーと…。
急行列車???

いやもう、日本人の感覚でいちゃいけません。
普通列車と急行列車は途中駅に止まる数の違いだけ。
速度が速いとかそういうことではないのね(笑)。
しかも、線路内に人がいると思ったら・・・
ポイント切り替えって手動なんですかっ!?
やるな。
こういうアバウトでのんびりした人まかせな旅って好きだわ〜。

それに、チワワ鉄道は進むにつれて到着時間が遅れていくのは当たり前。
1〜2時間の遅れで終点に到着してくれれば有難いってな感じのようです。
実際に私が途中下車駅のクリールに到着したのは運行予定時間の2時間後。
翌日のクリール出発も運行予定時間の1時間遅れだった。
そして終点のチワワ到着は1時間遅れの21時45分。
まだまだかわいいもんですね。
急行列車でこうなんだから、停車回数の多い普通列車なんてどうなってしまうんでしょ。
ただでさえ普通列車は終点の到着時間が日付をまたいでしまうのに。

海外での鉄道旅行は、こういう遅れを気にしないで楽しめる人じゃないと苦しいと思われます。
そして、車内は窓が開けられないので軽く羽織れる衣服が必要。
昼間は日差しが強ければ入ってくる日の光の向きによって眩しいわ暑いわ、日が落ちてからは急激に寒くなって冷え症な小田蘭は手足が冷たくなってちょっと苦しかった・・・。