■ベリーズシティ




ベリーズシティはベリーズの首都ではない。
現在のベリーズの首都は、内陸にあるベルモパンだ。
現在の首都ではないが、ベリーズシティはその名の通り過去にはこの国の首都だった。
ハリケーンの被害が重なったたため、内陸に首都が移転したのだ。

首都ではないが、ベリーズの空の玄関口としてベリーズシティには国際空港があり、たいていの観光客が一度は立ち寄る場所なのだろう。
小田蘭は日本から飛行機でやってきたので、ベリーズの入国はベリーズシティだ。
国際空港といっても大型のジャンボジェットではなく、小型のジェット機の乗り入れで、飛行機と建物との間は飛行場の中を自分で歩いて行き来するというのんびりとした空港だ。

中心部は港のある海沿いだけど、今回は現地手配会社のBPRPオーナーの自宅兼事務所にある宿泊部屋(Shares B&B)に泊ることにしたので、中心部の賑やかな辺りには殆どいかなかった。
Shares B&B はダウンタウンから車で10分程の海沿いにある住宅街の一角にあり、ホームステイ型の滞在という雰囲気だ。

ある日、遺跡ツアーから戻ってくるとリビング部分でオーナーのもう1つの仕事であるピアノ教室の真っ最中だった。
玄関を入るとそのままリビングになるので、演奏中の子供と付添のおかあさんの間を通って中に入る。
キッチンも冷蔵庫も共同で使わせてもらい、滞在中の宿泊客は私一人だったので朝も夜もオーナーご家族と一緒の食事をさせてもらった。

夕方も子供たちと一緒に近くの公園まで散歩に行き、海沿いをふらりと歩く。
普通のホテル泊ではない楽しい滞在が経験できてとてもよかった。