■ラマナイ












いよいよこの旅のきっかけとなった“いいちこ”のポスターの場所、「ラマナイ遺跡」です!

この遺跡へは、オレンジ・ウォークやベリーズ・シティからツアーが出ているので、そちらに乗っかった方が便利。
というのも、この遺跡はボートでエントリーするのが一般的なのだ。
陸路で行けないこともないそうだけど、ボートで川から入るのが一番近くて便利なんだとか。

そんな訳で、小田蘭はベリーズ・シティから出発しました。

まずはボート乗り場までベリーズ・シティからは車で約1時間弱。
幹線道路を走っていくので道は舗装されていて快適だ。
ボート乗り場で他の人達とも合流して、ガイドと共にボートに乗ったら川沿いに生息している鳥や猿や樹木や、時には現れるらしいワニの解説を聞きながら、蛇行しながら時にはスピードを上げて進んでいく。
マングローブの間を縫っていく様は、まさに某夢の国のジャングル・クルーズの様相だ。
説明を聞きながら往路は1時間半程かけて遺跡に到着する。

ここで降りるぞ、と言われた桟橋から遺跡の雰囲気は分からない。
川からはただの樹に覆われたジャングルに見える。
ボートに積み込んだクーラーボックスにはドリンクと食事が入っている。
ツアーメンバーと協力してボックスを運び、まずは川沿いにある東屋のような所で昼食だ。

メニューはこちらの代表的な食事である「ライス&ビーンズ」。
ココナツミルクといくつかの種類の豆を米と一緒に炊き込んで、チキンと一緒にお皿に盛る。
コールスローのようなサラダを添えれば立派な1食だ。
この日はアボカドやバナナも付いていた。

食事を終えて一息ついたらいよいよ出発!
簡単な博物館も併設されているので食後の休憩の時に一回りしてみる。
一回りと言っても広めな部屋1室しかないのだけれど。

ガイドの案内でジャングルの中に分け入り、まずは遺跡全体の案内板の前で概略を聞く。
ここはベリーズ内でも大きな規模を持つマヤ遺跡の1つだ。
ラマナイとはマヤ語で「沈められたワニ」という意味だという。
川からエントリーする遺跡には納得の名前だが、1980年に考古学者がワニの面をかぶせられて生贄になった子供の骨を発見したことから名付けられたらしい。

最初に案内されたのは広場を囲む一角に位置する「ジャガーの神殿」。

ここだ!

これが“いいちこ”のポスターの遺跡だ!
もちろん大量に撮った中の1枚なのだろうけど、ラマナイ遺跡の中でもここをポスターに選択するセンスが好きだわぁ。
高さを誇る神殿ピラミドではなく、修復が進んでいる仮面の神殿でもなく、高さのあるピラミッドでもなく。

高さ38mの神殿ピラミッドは天辺まで登ると周囲のジャングルや先ほどボートでやってきた川が見渡せ、遠くからは煮炊きの煙なのか一筋の煙が立ち上る様子も見えてロケーション抜群だった。

仮面の神殿はその名の通り建物の左右に掘られている人の顔を模った巨大な像が妙に白い色で復元されていてなんとなく違和感を感じたけれど、ジャングルの中にこれだけの規模の石造建築があるのは毎度のことながら感心させられる。

遺跡見学たっぷり2時間半。
予定より1時間半も遅れてボート乗り場まで戻ってくると、ベリーズシティまで戻る車のドライバーが待ちくたびれていた。