■サンペドロ












ベリーズは、実はマヤ遺跡よりもカリブ海の美しさの方が知られているのだろうと思う。
世界第二の規模を持つバリアリーフには世界中からダイバーが訪れるようだし、キーと呼ばれる島々ののんびりとした雰囲気も素晴らしい。
ダイビングをやらない小田蘭は、当初はこれらの島に行く予定はなかった。
だけど、遺跡巡りの予定を組んでいくと1日2日余裕があったので行ってみようという気になったのだ。
せっかくここまで来たのだから行けるところにはいっておかないと、と欲張りが顔をだしました(笑)。

ベリーズシティからキー・カーカーとサンペドロへはウォータータクシーが毎日数本運行している。
サンペドロにはシティから飛行機も飛んでいるけれど、30分弱飛行機に乗るなら小田蘭は船で1時間半かけて移動する方を選ぶ。

ウォータータクシーはベリーズシティ → キー・カーカー → サンペドロ、というルートで運航していて、ベリーズシティからキー・カーカーまでは約1時間、キー・カーカーからサンペドロまでは約30分だ。
ウォータータクシーはこちらの人達の足でもあるので、シティで買い物をした人達や家族で一緒に乗り込んでいたりと、ローカルな雰囲気がいい。
ドアが開け放されたままの船は徐々にスピードを上げて海を走っていく。
見えるのは青い海と青い空に白い雲、そしてキー(島)。
エアコンなんかなくても開け放されたドアや窓からは気持ちのいい風が入ってくる。
速度が速くなるとその風も強いくらいだ。

キー・カーカーで人の乗り降りがあり、サンペドロに到着して自分も降りるとホテルまでは歩いて行く。
サンペドロの方が大人のリゾートだという紹介があったけれど、雰囲気はのんびりとしている。
観光客が滞在するのは島の南側で、ここでの交通はタクシーも走っているけれど徒歩で十分だし、ゴルフカートのレンタルもある。
リゾートホテルではスタッフがカートを運転して行きたい場所へ連れて行ってくれることもあるようだった。

小田蘭はもちろん歩き。
日中の直射日光は容赦なかったが、まだ日差しのやさしい午前中と夕方に出歩いて日中は昼寝というのがこういう場所での贅沢な過ごし方だ。
なによりここにはアメリカナイズされたような賑やかさがないのが嬉しい。
ダイビングはしないけれど、帰国前にのんびりと過ごせたのがよかった。

キー・カーカーはここよりもっと庶民寄りで、バックパッカーはたいていそちらに行ってしまうというのも静かな要因の1つかもしれない。