シーシャ(エジプト)、ナルギレ(トルコ)、アルギーレ(シリア)、カリユンもしくはガリヤーン(イラン)。 地域によって呼び名は様々だけれど、これらはすべて水煙草のことだ。 今回は本当にシーシャをよくふかした。 到着初日の昼食後のシーシャから始まって帰国当日の昼間まで、2〜3人でシェアしながらカイロにいる間は1日1〜2回ふかしていた。 シーシャのフレーバーはいくつかあるけれど、私たちがふかしていたのはもっぱら「リンゴ」。 まぁ定番ではある。 というか、エジプトでは基本「リンゴ」が多い気がする。 シーシャとシャイ(紅茶)やフルーツドリンクを注文して1〜2時間カフェでまったり話をする。 煙が出なくなったら人を呼んで炭を交換してもらう。 店先の路地いっぱいに広げられたテーブルとイスで、青空の下のシーシャは開放感があって気持ちがいい。 隣ではバックギャモンに似たゲームに興じる男たち。 カイロのダウンタウンではスカーフを被った女性が一人でシーシャをふかしている姿を見ることもあった。 ハーンハリーリの老舗カフェ「フィーシャウェイ」は別名鏡のカフェとも言われ、店の中や表の壁にと至る所に鏡が飾られていて鏡に映る店内や道行く人を眺めながらふかすシーシャもたまらない。 砂漠のオアシス、シーワでは、夜になると何故か道路のど真ん中に中央分離帯のように椅子が配置されて男たちがシーシャをふかしていた。 シーシャが好きというよりも、私はシーシャをふかしている空間とその雰囲気が好きなんだと思う。 独特の甘い香りと煙の中でゆったりと。 ざわざわとした人の話し声を耳に遠く聞きながら。 煙の向こうに揺らめくのは夢か現か。 last update / 2013.01.04 |
|