久しぶりにドミトリーがあるような宿に泊ったら、今回何故か見事にどのホテルでもシャワー運が悪かった。 到着日した時のカイロでの宿泊くらいは予約して行こうと、出発前1週間を切った頃に在住の友人オススメの宿をホームページから予約をしようとしたら既にドミしか空いていない状態だった。 今回は日本出発から帰国まで旅友の同行者がいるし、普段から宿泊の時は毎回荷物の中身をベッドの上やらテーブルやらに広げて出発の時にまとめてしまうタイプなので、できればツインの個室を希望したいところだ。 オススメホテルはドミもシングルもツインもあって、サイトに掲載されている写真を見ると部屋も綺麗だし場所も便利だ。 なにより友人のオススメで、友人のよく知っているダハブホテル(5年前に泊った宿)で働いていた女性が独立オープンしたというのも安心だ。 しかし部屋が空いていないのなら仕方がない。 観光客もだんだん戻ってきているのかな、予約で埋まっちゃうなんて人気だなぁ。 と思い、ホテル予約サイトで同じような立地で同じような金額の宿を探してみた。 1泊2人で2000円以下。 場所はアタバ周辺でメトロで行き来しやすい所。 という条件で探してみると、サイト上では割と評判の良いホテルが見つかった。 部屋の写真や記載を見るとツインの部屋が空いている。 予約を入れてクレジットカード決済、予約票と住所と地図をプリントアウトしてカイロに向かった。 到着後は空港で捕まえたタクシーに住所と地図を渡してそこまで行ってもらうも…、案の定近くまで来たもののなかなか目的地に辿り着けずに周りに聞きながら周辺を車でウロウロ。 目的のホテルではなく、当初泊りたかったホテルの方が見つかるという笑える状況だった。 このまま車に乗っていてもタクシーのメーターが上がるばかりだと判断し、当初予定のホテルの近くで降ろしてもらうことにした。 地図上では2つのホテルの場所は近いはずなのだ。 とりあえずこのブロック周辺を歩いてみようと進んでみると、私たちが探す宿を知っているというオヤジが現れた。 こっちだこっちだというのでついて行くと、途中で別なオヤジも現れた。 『アレキサンダー・ホテルはここだよ』 あ、それそれ! って…、あれ? じゃあこっちだと案内してくれているこのオヤジは別な所へ連れて行こうとしてるんかい! 後から現れたオヤジが出てきた建物の上には確かに目的の「アレキサンダー・ホテル」の看板がある。 ちょっと最初のオヤジ〜!! 最初のオヤジと後から現れたオヤジでちょっとしたやり取りが発生したけれど、無事に予約してあるホテルに到着したのでありました。 まぁ、観光地にはよくある客引きだろう。 宿を決めていなければついて行って部屋を見せてもらい気に入れば宿泊もアリだけど、予約してる状況ではついては行けないのですよ。 ということで。 初日の宿はアタバ駅から徒歩5-6分程度の所にある「アレキサンダー・ホテル」に投宿。 オヤジの愛想はいいし、シャワーとトイレ付のツイン、朝食ありで1泊1人1000円しない宿としてはまぁまぁかと。 しかし・・・。 その夜にシャワーを使ったところ、お湯がシャワーヘッドから出てこない(笑)。 どうもシャワーのホースとヘッド部分の繋ぎ目が破れているようで、お湯がその破れ目から全部出てしまうというていたらく。 なんだこりゃ。 手で繋ぎ目をぎゅっと握って押さえてやればお湯はなんとかシャワーヘッドへ到達してシャワーになるのだけど、その状態とホースからじゃばじゃば出るままの状態を使い分けてなんとか体と頭を洗う。 ううむ、さすがエジプト。 初日からこれか。 続いて砂漠。 シーワオアシスでも予約なしで行ったら目的のエアコン付の宿は満室。 「フル!」と言われて第二候補の宿へ。 砂漠も混んでるのね。 いや、混んでいるというか、経済的な宿の割には綺麗めでエアコンもついているという良さげな宿に集中しているという感じだった。 第二候補は日本人や韓国人も多く利用しているという「ユーセフ・ホテル」。 こちらは問題なくツインでシャワー・トイレ付の部屋に入ることができた。 エアコンはなくても天井にファンが付いていて、10月中旬で暑さもだいぶ落ち着いていたのでエアコンなしでも全然大丈夫だった。 しかしシャワーは水シャワー。 洗面台の蛇口からはお湯が出たので安心していたらヤラレタ〜。 まぁ、エアコンがなくても大丈夫とは言え、それなりには暑いので水シャワーでもなんとかなったけどね。 そしてアレクサンドリア。 ここでは3人で泊ることになるし、ガイドブックのホテルページを確認すると、以前友人が泊ったという経済的な宿と同じくらいの金額で地中海沿いの海の見える中級ホテルが紹介されていたのでそちらに行ってみることにした。 ちょうどチェックアウトの時間が終わった頃というタイミングも良かったのか、今回は希望ホテルに一発でチェックイン! ロビーの窓からは地中海が見えて、開け放った窓から心地いい風が吹いている。 ロビーにはビールが冷えている透明冷蔵庫もある。 Wifiの速度も快適。 これは期待が出来そうだ。 ・・・と思ったのも夜まで。 残念ながら中級ホテルなのに水シャワー。。。。 砂漠よりは夜が涼しいのでお湯を期待してシャワーの蛇口をひねったまま暫く待っちゃったよ。 先に入ったけいさんは別に何も言っていなかったし、まさか水シャワーとは思いませんでしたわ。 でもそれ以外はロビーだけだけどWifiは快適だったし、朝食も大きなクロワッサンがあたたかくて美味しかったので、もっと暑い夏場だったらアリかな。 再び戻ってきたカイロでは、日本出発前に予約でいっぱいだったホテルに投宿。 アレキサンダー・ホテルに泊っていた時に、場所が本当に近くだったので直接このホテルまで宿泊予約をお願いしに足を運んだのだけど、予約はwebからしか受け付けていないと断られてしまってビックリだった。 仕方ないので宿のWifiでスマホから予約フォームにアクセスしたら、カイロに戻ってくる日程での宿泊はツインの部屋の空きがあったので予約しておいたのでありました。 しかーし! アレクサンドリアから戻って23時半頃チェックインをしたら、宿のおにーちゃんから衝撃の一言が。 『下で工事していて断水なんだ』 って、ええええ?! アレックスからの帰りにいろいろあってサンダル履きの足元は砂埃いっぱいなのにシャワー浴びれないの?! 日焼け止めを塗ったままの顔も洗えなければ、ハミガキとか。 いやいや、ましてやトイレとか!! トイレはまだタンクに溜まっていた水が多少使えたので流れたけど、ハミガキはペットボトルの水、手足と顔は手持ちのウェットティッシュ、というなんとかかんとかな状態でしかたなくそのまま寝るしかなかった夜。 朝になってもまだ断水。 けいさんが宿の人に「いつになったら断水は終わるんだー!」と突撃しても、こればっかりは分からないもんねぇ。 結局トイレもそろそろヤバくなったお昼頃にやっと断水解消。 在住のおろちゃんと合流するギリギリの所で慌ててシャワーを浴びることが出来ました。 んで。 これで終わりかと思いきや、その夜もやはり断水。 次の夜も断水。 おーい、いったいいつまで断水なんだよ。 まぁ、1日毎に断水が終わる時間が早くなっているのが救いでしたけれども。 2日目からはトイレに大きなバケツいっぱいの水が用意されていたので、初日の断水は宿の人も想定外だったんではないかと好意的に解釈するワタクシです。 だってねー、それ以外はすごくいい宿なのよ。 朝ごはんは日替わりで美味しいし、共同の洗面やシャワー・トイレも清掃が行きとどいていていつも綺麗だし、断水が解消されればシャワーは暑いお湯がたっぷりの水量で出るし、天井の高い部屋に綺麗でお洒落なファブリック。 ホント、エジプトの都市事情とはいうものの断水だけがもったいなかった。 思い返せば今回のホテルは全般的にシャワー運がよろしくなかった。 あらぬ方向から出るシャワー。 水シャワー。 断水。 まぁ、エジプトだしね。 そういう経済的な宿にばかり泊っていたのだから、多少の不便は旅の醍醐味ということで笑い話になるくらいなら問題なし、かな。 ■アレキサンダー 住所:165 Mohamad Farid St, Down Town, Cairo, Egypt web:http://www.alexanderhostel.com/ 宿泊日:2012年10月13日 (13-14日の2日間予約。14日はシャワーを浴びて19時頃夜行バスに乗る為にチェックアウト) 金額:1泊1,892円(シャワー・トイレ付のツイン。朝食あり) ホテル予約サイトagoda(http://www.agoda.jp/)利用 Wifi:フロント脇のロビーで利用可能 (部屋も場所によっては繋がるかも…)。 シャワーは暑いお湯が出るが、私たちが泊った部屋はシャワーのホースとヘッドの間が破れていたので要注意。 ■ユーセフ web:http://www.siwaoasis.com/siwa_hotel_yousef.html 宿泊日:2012年10月15日 金額:1泊50エジプトポンド(約650円) (シャワー・トイレ付のツイン。朝食なし) Wifi:なし 洗面台の蛇口からはお湯が出るが、シャワーからは水しか出て来なかった。水量は問題なし。 ■Union Hotel 住所:164 Shaari ' Sitta wa ' Ashriin Yoliyo 宿泊日:2012年10月17日 金額:1泊190エジプトポンド(約2490円) (シャワー・トイレ&朝食付のツインにエキストラベッドと1人分の朝食代を追加) Wifi:フロント脇のロビーで利用可能 海沿いなのでロビーから地中海が見える。遠くに小さくカイトベイも見える。 部屋数の多い中級ホテルなので、部屋のタイプによっては部屋のバルコニーから地中海が見えるが、よく見える部屋は当然金額が上がる。 私たちはベランダの端から海が見える部屋をチョイス。 フロントには左の金額表が掲示されていて、このを見ながら部屋を選べるので便利。 ■Dina Hotel 住所:42 Abd El Khalek Sarwat 5th Floor Downtown, Cairo, Egypt web:http://dinashostel.com/ 宿泊日:2012年10月18〜20日 金額:1泊160エジプトポンド(約2,100円)(シャワー・トイレ共同のツイン。朝食あり) Wifi:ホテル全体で(部屋でも)利用可能。 宿泊予約はwebからの申し込みのみ。 直接行っても泊れないので要注意。 3泊以上の申し込みで希望者には空港送迎無料。 周辺の工事の影響で夜間断水が続いていた。 シャワー・トイレは共有でもいつも綺麗に掃除されているし、熱いお湯はたっぷり出るし、朝食も作る人によって日替わりで違うものが出てくるし、宿泊者が集まれる共有スペースのファブリックは素敵だし、部屋の天井も高くて広いし、さすが女性オーナーだけあってお洒落でB&Bみたいな感じ。 宿の管理人も欧米系の人が担当していて宿泊客も欧米系が多かった。 ホント、断水さえなければバッチリだったのにな〜。 毎晩お湯(のみならずトイレや歯磨きの水)の心配をしなければいけなかったのがちょっと悲しかった。 last update / 2013.01.04 |
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