エジプトに到着した日の夜に、鏡のカフェという異名のつく雰囲気のあるカフェで流しのヘナ師にヘナを施してもらった。 ヘナという植物の葉から作ったパウダーをペースト状にして肌につけて暫くおいて乾燥させた後ではがすと、ヘナペーストを置いた部分がオレンジ色〜茶褐色に着色されるというヘナタトゥー。 南アジアや中近東のあたりで見かけるボディペイントの一種で、日本でも時々イベントなんかで出店している人達がいるのを見かけます。 着色した所は1〜2週間程度で消えるので、刺青よりもお手軽でファッション的な意味合いで付ける人も多いこのヘナ。 エジプトやインドなど、もともとは結婚式で幸せになるようにと願いを込めて花嫁に描かれていて、今でもそれらの地域では習慣が残っているという。 日本人が日本でやるヘナや、観光地でやってくれるヘナはもっぱらファッション的な要素が多いけど。 カフェを流しているヘナ屋の女性達もそういう客を目当てにしていて、ハーンハリーリのなどのカフェではヘナペーストを持って『ヘナやらない?』と声をかけながら回っている女性たちがいる。 到着した日の夜にカフェでシーシャをふかしながら話しているとヘナ屋の女性がやってきた。 慣れた女性はあっという間に左手の指5本から手の甲と手首にかけてデザインしていった。 1人、2人、とやってもらっていると同業の他の女性もやってきて4人いた私たちのうちの1人に同じように描いていったのだけど、やはり描き手にも当たりはずれがあるのは当然で、後からやってきた人のヘナペーストは水分が多くて描くペーストの幅も太いわ乾燥する前に手のしわの部分にペーストが滲んで黒くなるわでおかしな状態になってしまっていた。 ううむ、こういう流しのヘナ屋のおばちゃんの見た目で技術を判断するのは難しいな。 黒く着色したこのヘナは結構強力で、数日後の砂漠でもまったく落ちる気配はなかった。 結局帰国した頃も「若干薄くなったかな〜?」程度で会社にもこの手で出勤してしまった小田蘭。 あー、外出して対応するような案件がしばらくなくてよかった。 「呪われたかと思ったよ(笑)」と笑ってくれるような部長でホント有難いわ。 last update / 2013.01.04 |
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