ベトナムのおいしい旅

ベトナム
2000年2月11日(金)〜17日(木)

last up date/2000.06.24


出国前
 ミレニアムだなんだと騒がしい2000年が明け、小田蘭の最初の旅行先はベトナムである。
 だいたい2年に一度、1月末から2月初旬にかけては怒涛の様に忙しくなるウチの部署なのだけど、忙しいから旅に出たくなるのか、はたまたこんな時期に出かけるからいつも以上に忙しくなるのか。これはニワトリが先か卵が先か、という問題になってしまうのでそれは脇に置いておいて(笑) って、両方なんだろうな、きっと。
 よし、めちゃくちゃ忙しい時期が終わったら旅に出るぞ! とベトナム行きの計画を立て始めたのは年末。それからガイドブックやインターネットをさまよって、実際に旅行会社へ連絡を取ったのは2000年の年が明けてからだった。
 まずベトナムに入国するにはビザがいる。しかも現地と連絡を取り合って入国許可を得なければならないということだ。個人でも取れないことはないけれど、いろいろ面倒なので航空券の手配と共に旅行会社に頼もうと電話をかける。
 そうしたら問題はビザよりも航空券の方だった…。実はベトナムって、この頃すっごく人気だったのね。知らなかったわー。よく見れば雑誌なんかでもベトナム雑貨の特集やってたりして、私の希望する日程ではチケットが取れないかもしれないというのだ。私の目的は世界遺産にも登録されているフエの建造物たちを見ることで、雑貨とかあんまり気にしてなかったんだなぁ…。もちろん見て回るのは好きだけど。それに、実際行ってみたら「おいしいごはん」がメインの旅になっているし(笑)
 とりあえず第二案で仮押さえして第一案をキャンセル待ちしつつ、ビザの申請。まぁ、なんとか無事に当初の予定通りでチケットも取れ、ビザも取れ。到着が夜遅いので初日のホテルと空港からの送迎付きのパックを申し込み、とりあえず全日程の宿泊も手配した。その間もネットをさまよいホーチミンでごはんをご一緒できる相手もゲット!(笑) その節はいろいろお世話になりました、アオさん、S.S.さん達。
 無事に仕事も一段落。会社では「一人でベトナムに行く」というだけで驚かれながらも、後はよろしく、いってきます!



2000年2月11日(金)
明細(一部抜粋) VND 円貨
空港利用料(関空) - 2,650
 羽田から関空へ飛んでベトナム航空(VN)の臨時便へと乗り継いだ。台北経由のこのVN機は見てびっくりの国内線サイズ! VN9411はエアバス320、座席は3-3で機内エンタテイメントもナシ。うへぇ。国際線でこのサイズは初めてかも〜。まぁ私は乗ったらいつも食べるものは食べて後は眠ってしまうので、飛行機は無事に飛んでくれたらそれでいいんだけどね。今回もしっかり、食べた後は眠ってました(笑)
 そうそう、VNの客室乗務員の女性の制服はアオザイ。濃い赤に白のパンツは体の線がすっごく分かって、見ている分には嬉しいのだけど、自分が着るとなったらコワイ服だなぁ、と思いマス。1cmたりとも太れない…。いや、あれはピッタリしてこその服なので、痩せてぶかぶかになってもカッコ悪い。しかも、間近に見るまであんなにスリットの入った服だとは思いませんでした。パンツのウェストまでザックリのスリットは、ちょっと上の物を取ろうとして伸びをすると素肌が見えるのだった。
 さて、ベトナム南部のホーチミンへ到着したのは夜10:00。社会主義国のベトナムは入国のカウンターで時間がかかることがあるので降りたらさくさく先へ進むこと、ということを事前にアオさんとのメールで教えてもらっていた私は飛行機を降り、建物へと運んでくれるバスでも出入口に陣取って、空港内に入ったら急ぎ足でカウンターへ。時間的に到着していたのは私達の臨時便だけだったようでカウンターは空いていたし、税関で申告するものもなく手荷物のみの私はあっという間に外へ出られてなんか拍子抜け。同じ日の夕方に到着したS.S.さん達は複数の到着便が重なっていて出てくるまでに時間がかかったと後で聞いたけど、この時は空港内にも殆ど人がいなくてちょっと寂しい感じだった。
 外に出るとさっそく寄ってくるタクシーの運転手達。そして出迎えの名前を書いた紙を持った人の群れ。夜といえども気温の高いベトナム南部。日本を出てきたんだなぁ、と最初に感じる瞬間だ。
 運転手攻撃をかわしつつ自分の名前が書かれているプラカードを探すけど……。おや〜? 見つからないぞ。予定到着時刻より早くに到着したからまだ向かえが来ていないのだろうか。うう〜ん、困った。
「どうした?」と声を掛けてくるエアポートタクシーの運転手に「ツアーオフィスがピックアップしてくれるからタクシーはいらない」と言うと一緒に探してくれたけどやはり見つからず…。このまま来てくれなかったらこの運ちゃんにホテルまで乗せてってもらうか、と考え始めたところで同じホテルへのピックアップを探している2人のお兄ちゃんを発見。「来ませんねぇ…」と言いつつ待っていたらようやく目的のプラカードを持っている人登場! 助かった〜。一緒に探してくれた運転手にお礼を言って、車に乗りこみ街中へ。
 何軒かのホテルを回って私達の宿泊ホテルへ到着したのは既に夜の11:30であった。うう、ねむ〜い。しかしこの時間でもホーチミンの街中はバイクに家族3〜5人乗りで走り回っている人達がいる。パ…パワフルだ。
 乗り合わせた同じホテルのお兄ちゃんズは翌日の早朝ダナンへ向かい、その後フエへ移動するということだ。思いもかけず同じ時期にフエにもいることが判明したので再会を約束して、夜も遅い今日は早々に睡眠。やっぱり旅の体調確保の基本は睡眠(と食事)でしょう(笑)。



2000年2月12日(土)
明細(一部抜粋) VND 円貨
枕銭 5,000 40
コーヒー500g&アルミフィルター*4 70,000 559
サンダル(ベインタイン市場) 85,000 679
エアメイル(日本まで1通) 6,000 48
絵葉書セット(10枚入) 6,000 48
タクシー(1メーター) 12,000 96
バインセオ屋のプリン 2,000 16
シクロ 10,000 80
CD(プラスチックケース無し1枚) 25,000 200
チェー(1杯) 4,000 32
木のサンダル(ビンタイ市場) 25,000 200
夕食(6人分合計) 640,000 5,114
屋台のホ・ビ・ロン1個 3,000 24
 ホーチミンでの宿泊ホテルは「ボンセン2」。日本での申し込みは1泊朝食付きで3,900円(シングル)。室内は若干狭め、と言われたけれど、部屋へ案内されてみればなかなかどうして、私の部屋はゆったり広めのシングル。洗面も広いし、エアコン、TV、冷蔵庫もしっかり揃ってキレイで快適。
 朝食を取った後はロビーでアオさんと待ち合わせ。約束の時間に降りて行くと…、あ、あの一人で座っている人がそうかな? ネットで知り合った人と会うのって初めてでちょっとドキドキだったけど、無事に分かってよかったー。まぁ、大きなホテルじゃないから分からないことは無いと思ったけれど、やっぱりちょっと不安もあったのだ。掲示板とメールでやりとりしてたけど会うのは初めてだったし、しかも異国の地でね(笑)。会って話して、そんな不安は即解消。リコンファームにVNオフィスまで案内してもらって、S.S.さん達の宿泊ホテルでみんなと合流してまずは市場だーい!
 ベンタイン市場ウロウロした後、バク・ダンというカフェで小休憩。席に付いたところで向かいのビルで何かやってるのを発見。ちょっと写真撮ってきまーす! とお店を出て道路を横断。向こう側に辿り付いたら後ろからアオさんが追いかけてきてくれてた。あ、ごめんなさい(^^;;; 心配してついてきてくれたのね。なにしろ信号なんてあんまりないのだ。道路を渡る時は自分の責任で左右を見まわして、走る車とバイクの隙間を縫ってGo! 東南アジアはどこもこんな感じなのかもね。こういうの体験して帰ってくると、日本の道路ってなんて整然としているんだろう、と思う。
 郵便局へ行ってエアメイルを出したい、という私の希望の元、みんなで教会の前を通って中央郵便局へ。そしてお昼を食べたらホテルで休憩するというS.S.さん達とは一旦別れ、アオさんに付き合ってもらってまたもやふーらふらとCD物色したりしてました。
 バイクの後ろに乗っけてもらってチェー屋に行ったりチョロンのビン・タイ市場にも行ってもらって、いやー、面白かった! 時間的なこともあったんだろうけど、ビン・タイ市場はベン・タイン市場よりも人がわさわさいて雑然としてて面白い。内容的にもこっちの方が卸市場みたいで、量を沢山買って行くいって感じかな。テト(ベトナムの旧正月)明けのせいか閉まっている店舗もいくつかあったけど、人と商品の間を縫って歩いて行く。ロクに買いもしない私達は邪魔だよねー、申し訳ないと思いつつも面白いんだもーん、こういうの。あ、でもサンダル買ったよ! 花柄の木の靴底がズラーっと並んでるお店があって、
「こういうトコは卸だけかもしれない」というのをアオさんに聞いてもらったら小売りもしてくれ、さらに自分の足に合わせて甲の幅を調節して打ち付けてくれるって言うからさ。と言っても脇を釘で打ち付けるだけ、ものの2〜3分。金額は表の通り。安くて可愛くて日本の雑誌に載っているのと殆ど同じ感じなのに値段の差は10倍以上…。これは買いでした。
 バイク置き場もすごい混雑で、係りの人に預けると後部座席にチョークで番号書かれるのね。そしてチケットかなんか受け取って、帰る時にはそれと引き換えにバイクを出してきてくれる。あ、もちろん有料。
 そんな事してたら結構あっという間に時間は過ぎて、いよいよメインの夜ごはん。ソフトシェルクラブを食べに行くのだー。S.S.さん達のホテルのロビーで再集合。タクシーに分乗してお店へ向かう。大満足の食後は飲みにも行き、最後にホ・ビ・ロンまで食したベトナム第1日目は、アオさん本当にお世話になりました。



2000年2月13日(日)
明細(一部抜粋) VND 円貨
枕銭(ピローチップと言え?) 5,000 40
タクシー(ホテル〜空港) 75,000 599
国内線空港利用料 20,000 160
エアポートバス(フエ) 25,000 200
夕食(3人分合計) 93,000 743
夜食?(コム1皿分) 10,000 80
 本日はフエへ移動の日。フエの分もここで両替しておいて方がいいだろう、と昨日アオさんに教えてもらった街中の両替屋へと歩いていたらカラベルの前でみんなに偶然バッタリ。これからタクシーでチョロンへ行くんだって。昨日ホ・ビ・ロン食べた話とかしながら別れて、さ、両替両替。
 おや? 市民劇場前になんだか人だかり。それにこの音楽はなに? オーケストラが演奏してるー。時間ないけどちょっとだけ聴いていこう。
 両替も無事終わり、ホテルに戻ったら空港へ向かわなきゃ。声掛けてくるお兄ちゃんやおいちゃんをかわしつつ…、と思ったらその中の一人は
「昨日アオと歩いていただろう、俺はあいつの友達なんだ」という。あー、そうか。昨日チョロンに行く前に確かにこの辺り2人で歩いたなぁ。よく覚えてたね、おいちゃん。「今日はこれからどうするんだ?」「今日はこれから飛行機でフエに行くの。もうホテルに帰って空港へ行かないといけないんだ」「こっちには帰ってくるのか?」「うん、えーっと、16日に戻ってくるよ(そのまま日本に帰っちゃうんだけどさ…)」「そうか、16日か。戻ってきたらまた寄ってくれよ、じゃあな」「うん、ありがと。じゃあね」(全て自分の頭の中での意訳…_(^^;) あはは)
 チェックアウトして昨日フロントに頼んでいたタクシーで空港へ。ああ、国内線でも空港TAXはいるのねー。そんなのすっかり忘れてて、セキュリティーゲート通る時に指摘されて慌ててチケット買いに戻ったさ(^^;;; ううむ、TAXも外国人料金なのね。
 フエ行きの機体はベトナムに来る時に乗った臨時便と同じ大きさ(笑)。やっぱりあれは国内線の機体を使いまわしてたかー。飛行時間約1時間でフエに到着。小さな空港の建物を入ってエアポートバスのチケットを買い、バスというかミニバンに乗り込んで人数が一杯になるのを待って出発なのだ。

 フエでの宿泊は「トゥアンホア」というホテル。朝食付き1泊4,900円。VN国際線オフィスが1Fに入っているから何かと便利だろう、ガイドブックによると改装したてでキレイだと言うしサービスも良いらしい。エアポートバスはVN国内線オフィスまで行くというからそこから歩いてもたいした距離ないし、と思っていたらこのバスはちゃんと各自の目的地まで運んでくれるみたい。飛行機で隣の席だったおじさんとも乗り合わせたけど、彼は鉄道のフエ駅で降りていったし、川沿いのホテルで降ろしてもらっている人もいる。えーっと、私はVN国際線オフィスで降りたいのー。ここがそうだろう、という場所で停まったから降りようとしたら一緒に乗ってチケット回収とかしていた係りのお姉さんが
「ここじゃあないからまだ座ってなさい」と言うのだ。ええー? でもここVNのインターナショナルうんぬんって看板出てないかい? 「まぁまぁ、違うのよ」「いや、私はトゥアンホアに泊まることになってるから」と言ってるうちに1軒のミニホテル前に着いてしまった…。「ここは1泊20ドルでいいホテルよ、部屋を見せてもらいなさい。帰るのは何日? 帰りのエアポートバスも予約する?」「ええー? いやあのね、それは有り難いんだけど、私はもう日本からトゥアンホアを予約してきてるんだってば」「日本で?」「そう、ほらこれがクーポン」「そうなの、残念ね。じゃあ戻るわね」「ありがとう(助かったー(^^;;;)」(もちろんこの会話も勝手に意訳…)
 なんとか無事にホテルへ運んでくれたのは助かったけど、……でもここ、本当にホテルやってんの? なんか暗くてフロントも壊れかけ…。フロントのお姉さんや荷物運んでくれたお兄ちゃんは感じのいい人だったけど、ロビーで天井工事とかしてるし、泊り客も他にいるのか? って雰囲気だし、これって“改装終わってキレイになった”と言うより今まさに改装中じゃないんかい! 頼んだ時旅行会社の人もそんなこと言ってなかったから、多分担当の人もそんなこと知らなかったんだろうなー。これならさっきのミニホテルの方がマシか? でもお金はもう払ってあるし、泊まれるんだからいいか。ちょっと薄暗いけど。場所的にも便利なトコだしな。部屋も広いしツインのシングルユースだ。あああ! でもシャワーカーテンないのはいただけん! うーん。まぁ日本からの予約じゃこういうこともあるか。今度は現地に来てからホテル探しもやってみるかな。
 まずは荷物を置いてホテルの周辺散策へ。フエはフォーン川を挟んで新市街と旧市街に分かれている。今回私の泊まるホテルは新市街と旧市街を結ぶメイン通り「フンブオン通り」から脇道に少し入った所にある。通りを曲がる道を覚えて、川沿いを歩いて郵便局を探し、ボートトリップのツアーも物色しながらぐるぐると小1時間も歩いていたら……ま、迷った? ホテルに帰る道が分からーん(--;) ええい、適当に辺りをつけて歩いてたらそのうち何とかなるだろう。
 はい、何とかなりました。無事に戻れてフエで再会することになっていたお兄ちゃんズと待ち合わせて夜ごはん。彼らは明日、タクシー1台借りてDMZ巡りをするという。
「もう一人車に乗れるからさ、良かったら一緒にこない?」という言葉に甘えて金額を人数割りして私も参加させてもらうことにしてしまいました。ツアーに乗っかると朝6:00とかに出発で帰りも夜になるからなー、と参加する予定はなかったんだけど、タクシー1台借りて回るなら時間も行動も自由が利くし(とお兄ちゃん'sも言っていた)明日はDMZなのだ。



2000年2月14日(月)
明細(一部抜粋) VND 円貨
DMZ巡り(タクシー1台) US$80.00 8,800
通行料(DMZ) 4,000 32
ヴィン・モック・トンネル(DMZ) US$3.00 330
昼食(3人分合計) 58,000 463
ボート・トリップ代 US$3.00 330
 昨日合流したお兄ちゃん'sに便乗させてもらい、タクシーでDMZ巡りへ行く。
 DMZとは「Demilitarised Zone」の略で、日本語では「非武装地帯」と訳される。ベトナム戦争で南北陣営の中間にあり、緩衝地帯となっていたのだが、実はその一歩外側では激戦が繰り広げられていたというのだ。その時の激戦地やトンネル等を回るツアーがあるのだが、旅行会社が主催するものはフエからの出発が早朝で帰りが夕方遅くなるから、今回は行くつもりなかったんだけどね。彼らはタクシーを1日借りてそれで自分達の好きなように回るというから、それならお言葉に甘えて便乗させてもらおうかなっと。
 朝は比較的ゆっくり8時にホテルのロビーで集合して、やってきたタクシーの運転手に一人増えることを伝えていざ出発! 1台を1日80ドルで借りてるから、乗れるんだったら人数増えた方が一人頭の負担は軽くなるよね。
 この日はあんまりいい天気じゃなく、時々ぽつぽつと小雨が降ってくる。でもそれも最初だけで、見て回るのに支障なくてラッキーでした。フエまで来るとホーチミンに比べてだいぶ涼しく感じるなぁ。
 南北統一鉄道の脇を通りながらまず銃弾でボコボコの教会跡、それからブタを追いかけて(笑)、半壊状態の建物戦争の記念碑を回り、ヴィン・モック・トンネルの中を見学してお昼を食べたらケ・サン基地へ。短い時間で回る私達は「ハイウェイbP」を利用するコースで、ケ・サン基地は「ハイウェイbX」コースに含まれるから本当は行く予定じゃなかったみたいなんだけど、Tくんが「行きたい」って言ったら車飛ばしてくれたのだ。旅行会社のDMZツアーは1日でその両方を回るから早朝〜夜というハードなスケジュールになるんだよね。こうやって融通利かせてくれるのも1グループで1日チャーターする利点。3人で割ると旅行会社のDMZツアー(1日25ドルくらい)と変わらない金額になるし、結構便利。
 ドライバーのTさんは童顔で笑うとかわいい感じするのに運転は結構スピード狂…。けっして状態のいい道路じゃないのにガンガン走る! 助手席に座ってたTくんなんて
「うぉー、特攻野郎Aチーム!」とか言ってしまうくらい(笑)。まぁ、何度も通る道で慣れてるんだとは思うけどさ。
 でもね、あちこちで土を積み上げて工事中だったのは去年秋の洪水の影響なのかなー。そう思うと以前はこの道路状態ももっと良かったのかな?
 ホテルに戻ってきたのは夕方5時頃。私は明日のボートトリップの予約をしに適当に旅行会社を回って、結局シン・カフェ(ベトナムでは割とメジャーな旅行会社、兼カフェでもある)で申し込み。明日は朝8時に申し込みをしたここに集合だ。
 最初は行く予定なかったDMZ巡りもすることができたし、お兄ちゃん'sありがとう!



2000年2月15日(火)
明細(一部抜粋) VND 円貨
バイン・ミー(屋台) 2,000 16
フォー(屋台) 5,000 40
生理用品(あうっ(T.T)) 13,000 104
夕食(バイン・コイ2枚) 6,000 48
 昨日一緒にDMZへ行ったお兄ちゃん'sは朝イチでホーチミンへ戻っていった。彼らは旅の最後にホーチミンで数日過ごす予定らしくて、私とは逆パターンだね。
 さて私はと言えば。朝ごはんを食べたら旅行前から一番の目的としていたボートトリップへ! 昨日申し込みをしたシン・カフェのオフィスに行き、人数が集まったらスタッフに案内されて新市街と旧市街を結ぶチャンティエン橋へと歩いて移動。そこで2艘のボートに分かれて乗り込み出発だぁ!
 ボートトリップの様子は「写真館」を見てもらうとして(矢印ボタンで次々見ていってね)、帰ってきたのは夕方16時。5つのお寺や廟を回ったんだけど、それぞれ停泊時間が決まってて1時間もないから思ったようにじっくり見て回れなくてちょっと不満が残るなぁ。もうちょっとのんびりゆっくり、好きに回りたいぞ。そういう人にはバイクタクシーを1日借り切って回るのが良かったのかもね。
 朝出発した時と同じ場所に戻ってきたから、ふらふらと郵便局に寄ってエアメイルを出だす。今回も割といろんな人に出したなぁ。あー、でもフエに着いた初日に街歩きしといて良かった。郵便局ってばガイドブックに乗ってた場所から移転してるんだもん。
 そんなんでまたふらふら歩きながらホテルに戻って荷物整理。ついに明日は日本に帰る日。もう日本へ帰るのね、なんかちょっと寂しい。と思いながら服たたんだりしてたらさぁ……。ここからは女の子のお話なんだけど(男の人ごめんね。でも旅行中の女性には結構切実な問題(--;))、今回は大丈夫だと思って何の用意もしてなかったのに、月に1度の行事が始まってしまったのだ〜。慌ててスーパーまで買いにいく羽目になるとはね。つくづく初日に街歩きしといて良かったー、スーパーの場所と売ってる物なんかも確認してたもん。
 外出たついでに昨日見付けたバイン・コイ屋で夕食済ませてホテルに帰って、今日は早目におやすみなさい。



2000年2月16日(水)
明細(一部抜粋) VND 円貨
朝食(外の食堂のフォー) 5,000 40
タバコ*8(市場) 58,000 463
ミルク・アップル*2<果物>(市場) 4,500 36
シクロ(王宮〜ホテル) 35,000 280
国内線空港利用料(フエ) 10,000 80
国際線空港利用料(ホーチミン) 143,000 1,143
 うわ〜ん、寝てる間に何ヶ所か蚊に刺された〜〜〜。しかも瞼の上も…。痒い上にお岩さん状態だなんて最悪。まぁ、起きて暫くしたら腫れは引いてくれて助かったけど。ベトナムってマラリアあるっけ? ……大丈夫だよね(^^;;;
 街外れにあるベトコムBankは結構歩くなぁ。朝散歩がてら両替に行って、帰りにホテル近くの食堂で朝ごはん。そして更にプラスα(笑)。
 ひとまずチェックアウトしたら荷物を預けて旧市街の王宮へ行くのだ! シクロのお誘いをかわしてどんどん歩く。バイクの荷台にブタがごろんと括り付けられてたり、手押し車に鶏が籠に入れられて運ばれてたりと歩きながら見てるのが好きなんだな。旧市街に入って川沿いでボーッとしたり、フラッグタワーに登ってフエの街を見渡して、王宮に入っていく。さすがにここは観光客多いわ〜〜。どんどん進んで突き当たり、奥の東屋みたいな所で屋根の影に入って風に吹かれてのんびり。ああ、至福の時間。一人でのんびり好きに歩けるっていいわ〜〜。
 王宮内もふらふらと横道に入ったりしながら歩き回って、そろそろここ出てドンバ市場にでも行こうかなーっと正面出入口へ向かっている時、
「You from Japan?」と声を掛けられた。男女の2人だからカップルかなーと思ったら女性の方はホーチミンに住んでいて、休みでフエの友達の所に遊びに来ているらしい。で、男の人の方はそこの家族? その辺の関係はよく分からなかったけど、カタコトでその彼女と話しているうちに一緒にドンバ市場に行ってくれることになったのだ。
 王宮を出た所で男の人とは別れて彼女(Hさん)とシクロに2人乗り。シクロを待たせておいて市場の中も案内してくれ、更にこの後フエの友達の家にまで一緒にお邪魔させてもらっちゃったよ。いいのかな、私まで上がっちゃって。
 その友達の家というのは王宮の脇を奥に入った静かな住宅街って感じの場所で、家と家の間を鶏なんかが走ってたり樹々の木漏れ日差し込む小道に家が点在して、のんびりした時間の流れを感じるのだ。なんだか田舎の親戚を訪ねてる気分。
 ちょうどお昼時で、働きに出ている人も一旦帰ってきて家族が全員揃って昼食の時間だったんだけど、突然乱入した日本人を笑って迎えてくれたのがすっごく嬉しい。子供達は興味津々ながらも遠巻きに見てるって感じだし、お昼までご馳走になってしまったので、バッグに入れてた小パックの“おかき”を
「ジャパニーズスナック」ってあげたら不思議な顔しながら食べてた(笑)。やっぱしょっぱいお菓子って不思議なんだろうな。
 家は見た感じ日本の一軒家と同じで、採光もしっかりして家の中もすごく明るいのだ。でも水場(台所とかお風呂とか洗濯にトイレ)が固まってるのはベトナム風だなぁ、なんて思ったりして。
 中学校の英語の先生だというお姉さんが午後の授業に出かける時に私も一緒においとまして、王宮でた時からずっと乗ってて、ここでも待たせてたシクロでホテルへ。そしてフロントに預けた荷物を引き取って空港へ。

 ホーチミンへ到着したら、いたいた。
「わーい、アオさん3日振り〜〜」 国内線でフエからホーチミンへ着いてから日本へ向かう国際線出発の時間までの時間がちょっと長いから、その間時間つぶしに付き合ってくれることになってたのだ。「日本語勉強してる女の子かいるから話し相手も兼ねてごはんでも」って。
 国際線のチェックインまで約3時間。空港近くのごはん場までアオさんのバイクとバイタク1台で移動してcom屋でごはんche屋で甘いもの。che屋では隣のテーブルの家族が黄色と薄紫色のアイス食べてるの見て
「なんかあの色って体に悪そうですよねー、合成着色料ばりばりで」とかなんとか話していたら、見てるの気付かれて味見させてもらっちゃった〜〜。あ、黄色いのドリアンアイスだ。え? 私をアメリカ人だと思ってた? どっ、どこが〜〜?! あ、髪の毛のパーマとカラーリングの茶色でか(笑)。
 
 空港まではそんなに遠くもないので歩いて移動。アオさんが私の荷物を持って一足先にバイクで空港に向かってくれたので、私はVさんと日本語で話をしながらたらたらと歩いて空港へ向かったのだ。ああ、ホント。ホーチミンではアオさんにいっぱいお世話になったなぁ。ありがとうございます〜〜!
 国際線利用時には空港税US$10.00。VNDでも払えるってことなので、ここで余ったドンを使いきろうとレートを聞いたらVND145,000。
「あったかなー?」とポケットをごそごそ……。えーっと、残ってるVND紙幣全部引っ張り出してっと。あ、あれ? ちと足りない? うわー、1,000だか2,000だか足りないよぅ。うう、仕方ないドンとドル混ぜて払えるかなぁ。と今度はドルを仕舞ってあるはずのポケットを探っていると「OK!」って通してくれちゃった。え、いいの? アバウトだなー。



うん。そんなこんなで今回ほど旅先で人のお世話になったことってなかったかもー。というベトナムでしたっ。