ルーブルとオルセーには行こうと思っていた。 周りでパリに行ったことがある人から話を聞くと、「美術館ならオルセーに行ってみたらいいよ」という話がよくでてきていた。 現地で出会った人も「古い時代の絵画に興味がある人じゃなければ、オルセーの方がおもしろいと思う」と言っていた。 それじゃあまずはオルセーだ! と、到着翌日にさっそく向かう。 人気の美術館は入場するのに列が出来るというから、行くなら朝一番がいいだろう。 宿泊先はカルチェ・ラタン。 最寄の地下鉄駅からは歩いて2分。 そこから乗って乗り換えてみてもいいけれど、まずは散歩がてらセーヌまで歩いてRERでオルセーまで一駅分、パリで初めての電車に乗ってみよう。 回数券を買い、ホームを確認して改札を入っていく。 む。困った。 タイミングよく電車がきたけど、これはオルセーに止まるのだろうか? この駅は何本か違う方向へ行く電車も止まるんだよね。 分からない時は聞いちゃえ。 周りをきょろりと見回して、向こうから歩いてきたスキンヘッドのおっちゃんに声をかけた。 怖い感じではなく、柔らかい雰囲気の人だったのだ。 『この電車、次の駅はオルセー?』 私の英語の発音が悪かったのか、上手く通じない模様。 う・・・。 「えーっと、ミュージアム・オルセー?」 『・・・・・・。ああ! 止まるよ』 ほっ、なんとか通じた。 中に入るとそのおっちゃんは扉上部にあった路線図を確認して更に頷いてくれた。 あ、ちゃんとC線だ。 だったらどこ行きでも止まるんだよね。 電車の外側をパッと見ただけだとC線かどうか分からなかったんだもん〜。 お礼を言うと、おっちゃんは車輌中ほどの座席に座りにいった。 私は扉付近に立つことにする。 路線図を見上げると、オルセーではなくフランス語ではドルセーと言った方が通じるっぽい。 あちゃ〜。 まぁなんとか分かってくれたからいっか。 無事に駅に到着して、降りる時にさっきのおっちゃんの方を見ると、親指を立てて見送ってくれた。 こっちも親指を立てて返す。 グッ! 次の日、やはり朝一でルーブルにも行ってみた。 モナリザも見てきた。 絵画に関しては私もオルセーの方が好きかな。 でもね。 そんなルーブルでもお気に入りのコーナーがある。 ドゥノン翼の一番端っこ。 アフリカ・アジア・オセアニア・アメリカ物のコレクションが置いてある所は殆ど見学者もいなくて静かでいい。 ここにも入口があるので、入場の混雑を避けるならすっごく穴場。 置いてあるのは絵画ではなく、出土品のようなもの達だ。 なんとモアイもいた!! 古代オリエントやイスラム美術のコーナーがあるのも私的にはポイントだ。 ルーブルは美術館としてより、博物館として好き。 ---------- オルセー美術館http://www.musee-orsay.fr/ ルーブル美術館http://www.louvre.fr/ 日本語サイトhttp://www.louvre.or.jp/ |
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