06■アンティグア【十字架の丘】











グアテマラ滞在の拠点に選んだのは、首都グアテマラ・シティから車で約1時間の古都アンティグア(正式名称:アンティグア・グアテマラ)。
標高1500mの地なので乾季でも朝晩は割りと冷えるし、曇りがちだと昼間でも長袖が欲しくなる。

到着翌日はのんびり起きて、動き出したのは9時を回ってからだった。
この日は天気がとても良く、歩いていると汗もかくし日差しも強い。
顔は日焼け止めを塗っていたけれど、何もしていなかった腕にはうっすら半袖の跡が残ってしまった。

午前中は市場や教会を回り、午後から観光警察が引率する無料のツアーに参加した。
グアテマラ国内では安全と言われるアンティグアは、銀行や一部商店の入口にはライフルを持った警備員が立っているし、石畳の町の至る所で警官の姿も見かけるから安心して出歩ける。
けれども町を見下ろす丘に向かう途中では強盗の被害も報告されているというから気は抜けない。
確かに十字架が立つ丘に登るまでの道、特に丘の上へ登って行く階段は人気が無なかった。

ツアーは毎日10時と15時に観光警察署から出発するとのことで、15時に間に合うようにそこへ向かってみればいたのは参加者らしい欧米系の青年が1人。
ノートに名前を書いて出発を待つらしい。
10時のツアーには何人も名前があったけれど、今回は2人だけなのかなー。
15時を10分程過ぎた所で欧米系の年配カップルが加わった。
更に暫くぼんやりと待つ。
まぁ、ラテンアメリカだもん、時間ピッタリに出発するとはあんまり思わなかったけどさ(笑)。

結局この回の参加者は4人。
前と後ろに1人ずつ警察官が付いて丘へと登った。
登ってみると既にそこには数人の姿が・・・。
なんだ、みんな適当に登ってきてるんだ。
でもどれも数人のグループだし、私は1人だからやっぱりこのツアーに参加するしかなかったかな。

適当にのんびりして、じゃあ下りましょうか、と警官を促して下り始めると、丘の上で警官同士話が弾んだのか下りは私たちが先に進んで警官は2人とも後ろから歩いてくることになった。
少し歩いて振り返る。
また歩いて振り返る。
なんだかどんどん私たちとの距離が開いていくんですけど?

そんなこんなで私たちが丘の下に着いた時には、もはや後ろにさっぱり警官たちの姿はなし。
とりあえず暫くそこで警官たちが到着するのを待ってみる。
ところが、いくら待っても来やしないのはどういうことでしょ。
他の参加者も『デンジャラスだと言っていたのに・・・』と呆れ顔。

ほんと、単独で登るのは避けたほうがいいというから警察が主催するツアーに参加したのにね。
警官が途中でいなくなるなら意味ないじゃ〜ん。
それに、危険だって言うなら丘の下でずっと動かず待っている方が危険なんじゃないの?

結局参加者4人のみで出発地点の観光警察署まで戻ってきてしまいましたとさ(笑)。



【写真:上】
十字架の丘からアンティグアの町を眺める。

【写真:中】
アンティグアの南にあるアグア火山。
登ることもできるけど、やっぱり単独ではなくグループで登らないと危ないらしい。

【写真:下】
中央公園の噴水。
彫刻されている女性像の胸からも水が吹き出ている。
ラテンアメリカってなんでこう…(笑)。
リマ(ペルー)のアモーレな像といい笑っちゃうね〜。