今回の旅の一大目的地、ティカル。 メキシコでマヤ遺跡をいくつか訪れていた時に、グアテマラに大きなマヤ遺跡があるのを知った。 行きたい! あの、ジャングルの緑の上に突き出る遺跡に登ってみたい! あこがれ続けて早数年。 旅にもタイミングってものがあるからね。 なかなかそれが合わずに行けなかったこの国にいざ! 眠い目を擦りながらアンティグアを早朝4時過ぎに出発して、朝一番の飛行機でフローレスへ。 フローレスの空港でシャトルバスに乗り込み約1時間で遺跡へ到着。 さっそくガイドの案内で遺跡見学に出発だ。 午前中と言えども日差しは強烈で、顔には日焼け止めクリームをしっかり塗って頭には帽子、サングラスは必需品、日差しと蚊避け対策で薄手の長袖で完全防備(笑)。 いや、ティカルって本当にめちゃくちゃ広い! 午前〜昼間の見学でツアーに含まれるガイド案内は終了、遺跡の入場チケットは終日有効なので夕日が見たければ各自で遺跡に向かうことになる。 遅い昼食の後はホテルの部屋で昼寝をして、16時半頃に起き出して再び遺跡の中へと向かっていった。 入口から夕日ポイントとなる「失われた世界」のピラミッドまでは約30分。 地図と案内板を頼りになんとかたどり着いて上まで登ると、既に数名の観光客が夕日待ちをしていた。 オレンジ色に染まる1号〜3号神殿はなんとも神秘的だった。 夕日に向かえば修復中の4号神殿が視界の端に見える。 刻々と変わる空の色と、どんどん濃くなる太陽のオレンジ。 どこの国のどんな場所でも、太陽が沈むこの瞬間は、切なくて愛おしい。 だけど、今回ばかりはそう感傷的になってはいられない。 夕日ポイントの「失われた世界」から遺跡の入場口までは歩いて30分近くかかるのだ。 ガイドもいない状態で夜に向けて暗くなっていくジャングルの中を歩いていくのは不安が大きい。 幸いにも昼間のツアーで一緒に回っていたカップル旅行者と頂上で一緒になり、日が落ちたら彼らと一緒に戻ることにした。 お互いが持っていたマグライトを手に遺跡内にある案内表示に従ってどんどん戻るのだけれど、灯りの全く無いジャングルの中は日が落ちるとあっというまに暗くなる。 途中で『どっちかな?』「こっちじゃない?」『どうしてこの案内版は中途半端な方向を向いているのよ!』と立ち止まっている間に地図を見るのも困難な程の暗闇になってしまった。 一人じゃ絶対怖いよ、これ。 なんとか遺跡の入口近くまで戻ってきた頃、遠くの方から1つの灯りが近づいてきた。 夕日見学をしていた他の人達が持つライトの灯りだと思ったのだけど、それにしてはどうも灯りがふらふらしている。 ん? これってもしかして蛍? すっごい強力な灯りだなー。 日本の蛍みたいな繊細な明かりではなく、点滅もしない。 ジャングルでは蛍も強くなるのだろうか。 どうも日本のものとは種類が違うみたいだ。 【写真:上】 2号神殿に登って1号神殿を見る 【写真:中】 夕日に照らされる「1号神殿」「2号神殿」「3号神殿」 【写真:下】 日が落ちて、月の光。 |
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