デニズリの空港はパムッカレ村から車で約1時間と離れている。 以前は軍の施設だったものを民間に払い下げたものだということで、なんにもない畑のど真ん中にぽつんと空港施設があるという寂しい場所だった。 出発は朝8時40分の便。 パムッカレからは車で1時間かかる空港ということで、6時半に手配したバス会社の前から乗用車に他の人とも相乗りして空港へ向かった。 だだっぴろい畑の中にあるのは空港の滑走路と建物のみという環境の空港は、入ってみれば中は綺麗な新設の空港のような雰囲気だった。 セキュリティゲートを通って建物に入ると、左手が国際線で右手が国内線だ。 デニズリからイスタンブルに向かう私は右手へと進む。 まだ朝早い為か、空港内のショップもカフェも開いていない所が多い。 イスタンブルでインターネット予約をしてメモ帳に書き留めた予約番号を見せるとあっという間にチケットが発券される。 人が少ないために妙に広々として見えるロビーの椅子に座って待っていると、搭乗口へ向かうようアナウンスがあり、再度パスポートとセキュリティチェックを受けてゲート前の待合場所へと移動する。 そこで少し待ってから歩いて機内へと乗り込むのだ。 トルコ航空は短時間のフライトでも食事が出る。 デニズリ〜イスタンブル間の飛行時間は約1時間なのだけど、聞いていた通りサンドイッチが配られた。 食べ終わるとすぐに到着だ。 ドーハからイスタンブル入りした時は通路側に座っていた為によく窓の外が見えなかったが、今回は短時間のフライトなのでしっかり窓側。 ヨーロッパ大陸とアジア大陸、マルマラ海とボスフォラス海峡を見ながらアタチュルク国際空港へ到着だ。 アタチュルク国際空港は2001年に新しくなった。 9年前に来た時はまだターミナルが1つだったものが、今は国際線と国内線に分かれている。 国内線ターミナルに到着した後はメトロの案内表示に沿って歩き、メトロとトラムを乗り継いでスルタンアフメット地区へと向かおう。 乗り換えはメトロ終点の「アクサライ」より、「ゼイティンブルヌ」を利用した方が簡単だ。 アクサライは一度外へ出て少し離れた場所にあるトラム乗り場へ行かなくてはならないけれど、ゼイティンブルヌならメトロのホームから改札直結でトラムのホームに行くことができす。 ・・・なのだけど。 改札を通ろうとした所で地元のおじちゃんに声をかけられた。 『スルタンアフメットか?』 「うんうん」 『ならそっちじゃないよ、こっちの改札を通りな』 え? どうやら私が向かっていたホームは旧市街ではなく逆方向へ向かうホームだったらしい。 おじちゃんありがとう! 空港方面のメトロから降りてきた荷物をもった外国人だからスルタンアフメットに行くんだろうにそっちじゃ逆方向だよ、と思って声かけてくれたんだろうな。 あぁ、ありがたい! 助かった〜。 |
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