13■スーフィー










トルコに行ったら見たいと思っていたものの1つ、スーフィーの旋回舞踊。

スーフィーとはイスラム神秘主義メヴレヴィー教団の儀式で、白いスカート状の服を穿き、音楽に併せてコマの様にくるくるくるくると回り続けることで神に近づくというもの。
メヴレヴィー教団の中心地はトルコのコンヤなのだけれど、イスタンブルにもメヴラーナの博物館がある。
9年前はガラタ塔の近くにあるこの博物館に行ってスーフィーを見たいと思っていたのだけど、なぜか見つけることが出来ずに帰ってきてしまったのだ。

その後、2006年に日本でスーフィーを見る機会があったのだけど、今回トルコに行くからには是非見たいと思っていたのだ。
ガイドブックによると、今はシルケジ駅構内の待合ホールで週に3回見ることができるとのことで、列車の状況を確認しにシルケジ駅へ行った時に予約をしてきた。
なんでも2007年はメヴレヴィー教団の創始者で詩人であるメヴラーナの生誕800年だったそうだ。
http://journal.mycom.co.jp/news/2007/08/28/029/index.html
そのため、去年はブルーモスクの周辺でもスーフィーの旋回舞踊が見られたんだとか。

シルケジ駅での公演は水曜日と金曜日と日曜日。
旅の予定も考えると、9月12日の金曜日に見ることが出来る。
時間に合わせて駅へ向かうと、入口付近に案内の看板が出て係りの人も近くにいた。
聞いてみると、左端のホームの脇にある待合ホールの1つでやっているとのことだ。
目的のホールの前にはチケット販売のブースが出ているのですぐに分った。
予約番号を伝えて料金を支払い、チケットを貰って中にはいると開始時間30分前はもういい位置の椅子は埋まっていた。
それでもなんとか楽器演奏者の左脇あたりの2列目に席が取れた。
時間になると席は殆ど埋まり、古い駅舎を利用したホールは音の響きもよく、青や緑の照明が幻想的でとてもいい雰囲気だった。

日本で見たものは舞台化されたステージという印象のものだったけれど、それでも充分鳥肌モノだった。
今回トルコで見たものは、それこそ演奏者の入場やセマー(旋回舞踊手)の入場からしっかりとした儀式のようなもので、本当に教団でやっているものとは違うのかもしれないけれど、充分神秘的だった。