ペルーのクスコに行った時も少し経験した高山病。 数日かけて徐々に体を慣らしながら標高の高い場所へ向かえば高山病になることもそうないのだけれど、今回のように飛行機でいきなり標高3,600mもの土地へ降り立ってしまうと大抵の人が高山病に苦しめられる。 それは小田蘭も例外ではなく。 ラパスに降り立った数時間後には高山病の症状が出始め、滞在期間中ずっと苦しめられることになったのだった。 ボリビアの首都「ラパス」の標高は3,650m。 世界で一番高い場所にある首都だ。 そして、今回の旅の一番の目的地、世界最大の塩湖がある「ウユニ」の標高も3,660m。 そう、今回の旅では移動を含めて全て富士山よりも高い所にいることになるのだ。 高山病の対策としてはペルー旅行記で書いたとおりなのだけれど、3,400mのクスコではそこまで高山病の症状は出なかった。 真夜中に1時間程度頭痛で苦しんだだけで起きている時は普通に行動できていた。 しかし3,650mのラパスと3,660mのウユニでここまで苦しむことになるとは! 250mの差はそこまで大きいのか?! 当時の体調の差か? ペルーから5年分年齢が上がったからか? 黄熱病の予防接種後の副反応か? とにかく旅行中は今までにない体調絶不良! 到着後は4〜5時間ホテルのベッドで横になっていたのだけれど、その頃からなんとなく息苦しくて頭が重かった。 午後からは両替をしたり旅行会社を回ってウユニの手配をしたり、昼食を食べるのも休み休みでお腹を壊す。 食べることにも体力がいるなんて初めて実感した。 更に標高の高いラパスは山に囲まれていて、どこへ移動するにも坂道だ。 坂や階段を数歩上るとすぐに息切れしてしまう。 そんなこんなでタクシーに乗って帰ってくる頃には頭は痛いわ食欲はないわ、寝ようにも頭痛が酷くて眠ることすらままならない。 寝ていると時々吐き気も襲ってくる。 それでもまだラパスにいた頃はマシな方だったようで、旅行中で最も最低な体調だったのはウユニにいた時だった。 体温計なんか持って来ている訳ないから実際の所は分からないけれど、夜になると確実に発熱していた。 熱で頭はふらふら、頭痛でガンガン、吐き気でトイレに駆け込むけれど吐く事は出来ず、喉の渇きで常に2リットル入りのミネラルウォーターが手元に無いと不安になる。 朝になるとだいぶ落ち着くのでウユニ塩湖観光も村内の散策もできたけれど、毎晩これではたまりません。 小田蘭が水を買う時に2リットル入りのペットボトルを選ぶなんて、一緒に旅をしたことのある人なら誰もが驚くだろう。 それくらい普段どんなに暑い旅先でも水分消費量の少ない人間がこうなるのです。 しかも大喰らいで知られる小田蘭の食欲がないというのも同じく。 高山病恐るべし。 高山病対策として一応日本から市販の頭痛薬を持って来て飲んではみたけれどあまり変化はなく。 ラパスの宿で高山病の薬をいただき、そこいらの薬局でもそのカプセルシートを見せて同じものを購入して飲んではいたけれど、効いたんだか効いてないんだか・・・。 なんとなく症状が落ち着いていた頃には帰国というありさまでございました。 あぁ、でもウユニにいた頃というのは黄熱病の予防注射をしてから1週間の時期だ。 もしかして発熱したのは予防接種の副反応? いやしかし、高山病の症状だろうが予防接種の副反応だろうが、体調が最悪だったのは確かだ。 ボリビア・・・というか、ラパスやウユニの高地は短期旅行には敷居の高い場所かもしれないなぁ。 分かっていたけど行たいものは行きたいんだ! 体調は今までの旅では経験したことないほど最悪だったけれど、行ったことに後悔はない! |
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