■モスク
















ドーム状の屋根が特徴的なモスクはイスラム教徒の祈りの場だ。
ムスリムは日に5回、特に金曜日は多くの人がモスクに集まってメッカの方向に向かい祈りを捧げる。

イスラム教徒でなくとも中に入ることができるモスクはあるけれど、本来が神聖な祈りの場である為、教義に背いた格好で中に入ることは許されない。
とにかく女性は肌や髪を見せてはいけない。
短パンやノースリーブなどもってのほか。
髪はスカーフで全て隠し、袖は長袖でできれば首も隠した方がよく、長ズボンやロングスカートで靴下着用だったらそのまま入れてくれるかも。
まあ実際は、観光客を受け入れてくれるモスクでは入口でスカーフを貸してくれることも多いです。
もしくはフード付のロングコートの貸出があります。
その姿はまるでネズミ男かジェダイの騎士か・・・。

今回もいくつかのモスクで写真のようなネズミ男に扮して見学してきました(モデル:はいじさん)。

ダマスカスのウマイヤド・モスクは前回来た時に行ったから今回は中には入らず、
まず最初はアレッポのスークの近くにあるモスク。
中に入ると端の方でコーランの勉強会をやっていた。
コーラン台も絵になるね。

レバノンではベイルートにある青い屋根の新しいモスク。
高い天井からはとんでもなく巨大なシャンデリアが下がっていた。
写真では比較対象物がないのでその大きさが伝わらないと思うのだけど、いったい何トンの重さがあるんだろう。
天井から下げられているロープの太さもハンパないです。

その近くには少し小さめのモスクも。
修復中のようだったけれど、ステンドグラスが美しくて、コーランが並んでいる本棚を見ると信仰の場所だということを改めて認識させられる。

最終日に訪れたのは、ウマイヤド・モスクの近くにありながらまったく雰囲気の違うシーア派のモスク。イランから巡礼にくる人が多いようだ。
中に入るときらびやかな鏡のモザイクに圧倒される。タイルとタイルの間を鏡で埋め込むだけでもキラキラがすごいけど、圧巻なのは鏡のみでモザイク装飾されたルカイヤ廟の安置されている部屋!
このキラキラって!!!!
この部屋は女性だけしか入れないので、中に入れる特権を生かして入って天井を見上げてきました。
いやー、色のない鏡やクリスタルだけでここまですごくなるとは。
いや、周りを写す鏡ならではなのだろうか。
もう感嘆のため息しか出てきません。
全身黒尽くめのイランからやってきただろう女性が多く集まっていて、モスク周辺の雰囲気もなんとなく他のシリアとは違う気がします。