スペイン国内の都市間の移動は鉄道パスを使って移動した。 スペインの新幹線とも言われる「AVE」に乗ってみたかったのだ。 AVEはスペイン国鉄(RENFE)が運航する高速鉄道 「Alta Velocidad Espanola」の略称であり、スペイン語で鳥を意味する。シンボルマークも翼を広げた鳥を模っている。 マドリードを中心に、2010年現在ではその路線はバルセロナやセビーリャやマラガまで通っている。 このような高速鉄道は座席指定があり鉄道パスだけでの乗車は無理だけれど、追加料金を支払ってあらかじめ座席を予約しておくことも可能だ。 スペイン国内移動のルートと日程を決めて、日本でパスと座席指定を取ってから出発した。 マドリード周辺は荒涼とした大地が広がり、アンダルシア地方に入るとオリーブの樹を多く目にすることになる。 この広大な大地を高速で走る鉄道に乗り車窓を眺めながら聞いていたのはRockamencoの音楽だ。 スペインの地にフラメンコ&ロックの音楽。 日本人が作っている音楽なのに本場にも負けない胸の奥から熱くなるしっかりとした音楽。 うーん、しっくりくるなぁ。 飛行機は外の景色が見れないので「乗ったら寝る!」が基本の小田蘭ですが、鉄道やバスの場合は車窓が楽しみでもあります。 好きな音楽を聴きながらぼーっと乗っているのも贅沢な時間だ。 荒涼とした大地。 オリーブの樹木。 緑と茶色のコントラスト。 風力発電の白い風車の数々。 時には虹。 コルドバ〜グラナダ間、グラナダ〜マドリード間は「Altalia 」という特急列車を利用した。 これは軌間の異なる高速新線と在来線の直通運転している路線で、コルドバを過ぎて暫く走りAntequeraの駅を過ぎた辺りで一度車庫のような所に入っていく。 暫くその中で止まって作業をしているようなのだけれど、何も知らなければ何事が起こったのかと思うだろう。 珍しいので思わず中で写真を撮ってしまったりして…(笑)。 そして、そこを通り過ぎると明らかに列車の速度が違うのだ。 うーむ、おもしろい。 |
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