09■フラメンコ









スペイン旅行中に1度は見たいと思っていたフラメンコ。
コルドバで見ることができました。
日本でも何度か見たことはあるけれど、フラメンコの本場はスペイン。
それも南部アンダルシア地方が本場ということだ。

これは是非、アンダルシア地方で見なければ!

コルドバのホテルに到着した際、チェックインの時にフロントの人がホテル周辺の案内を簡単にしてくれた。
『ここがホテル、これがメスキータで、ここでフランコをやっている。』
教えてくれたのはメスキータの脇にあるインフォメーションの並びのタブラオ(ショーが見られるレストラン)だ。
ガイドブックにも載っている割と大きな場所らしい。
昼食場所を探しながら場所を確認し、その日はゆっくり休んで翌日の午前中に予約をしに向かった。

コルドバには3泊する。
到着日はゆっくりしたかったので、フラメンコを見るのは2日目の夜か3日目の夜か。
毎日やってると思っていたのだけれど、予約事務所にいたマネージャーのような男性によると、19時までにある程度の人数の予約が入らないとフラメンコ・ショーは開催しないのだとか。

その日の夜は数組の予約しか入っていなくて開催が危ぶまれていて、19時半頃改めて確認に来てくれと言われた。
次の日の夜なら既に開催決定の人数が集まっているという。
それなら開催が決まっている日に予約をしよう。
3泊していてよかった〜。

それにしても、本場のフラメンコは夜遅い時間にスタートするのが常で、2部構成のタブラオでも1部が始まるのが21時頃だったりする。
コルドバのこのタブラオについては入れ替えなしの2部構成でスタートがなんと22:20。
15分ほどの休憩を挟んで終了は24時半と日付が変わってしまうのだった。

眠い!
旅先ではいつも日付が変わる前(それどころか21時前なんてことも…)に眠ってしまう小田蘭にとっては起きていられるか心配な時間だ。
宿泊ホテルから近いのが幸いだけれど、これが距離のある場所に泊っていたら悩んでしまうなぁ。


こちらのショーはドリンク付き。
食事を済ませて22過ぎに会場へ向かうと、チケットに記載されたテーブル番号に案内される。
縦長の部屋の先に高さのあるステージが設えられていて、観客は小さなテーブルのある席に案内されるとドリンクの注文をする。
サングリアを注文するとすぐに運ばれてきた。

時間になると部屋全体が暗くなり、赤いスポットライトの中でギタリストが1人でフラメンコ・ギターをかき鳴らす。
トケ(ギター)のソロが終わるとカンテ(歌)が加わり、そして、バイレ(踊り)が始まる。
まずは男女ペアでパリージョ(カスタネット)を使った踊りだ。

フラメンコ、というとカスタネットを使った踊りをイメージする人が多いと思うけれど、それはフラメンコの一部だ。
フラメンコと一口に言っても踊りだけではなく、カスタネットを使うばかりでもない。
ギターも歌も踊りも、全てがフラメンコなのだ。
踊りも多様で、カスタネットを使うもの、アバニコと呼ばれる大きな扇を使うもの、ショールを振りまわしたり、ボリュームのある長い裾を振りまわしながら踊るもの、ソロで踊ったり男女ペアで踊ったり、椅子に座りながら複数人が交代で踊ったりもする。
どの踊りも足さばきがかなり重要だ。
迫力のある踊りは見ていてひきつけられる。

24時半に会場を後にした時には迫力にやられたのと眠気とで若干ふらふらしながら近くのホテルに戻ってすぐにベッドに倒れこむ。
夜遅いのが少し難点だけど、見に行ってよかった!