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台北に到着してホテルにチェックインすると既に夕方だ。
さて、この日の夕食はどこにしようかと検討の結果、ビール工場に併設されている倉庫を改装したビールバーに行くことになった。
週末はライブが開催されているといい、折しもこの日は金曜日。
ひっそりとした工場の門扉を抜けて奥へと進むと、倉庫バーの解放された入口からライブのステージがちらりと見える。
どういうタイムスケジュールなのかは分からないけれど、私たちが入った20時過ぎには客席もほぼ埋まっていて結構な盛り上がりを見せていた。
聞いたことのある曲も多く、お客はノリノリ、ステージに上って一緒に踊る若者もいれば、自分たちのテーブル周りでも踊るわ騒ぐわ。
ゆっくり食事を楽しみたい時には不向きだけれど、騒ぎたい時や賑やかな雰囲気が好きな人であれば気にいるだろう。

お客さんは大人数で来ている人が多いようで、3人だった私たちは空いているテーブルの端にシェアするように席を作ってもらったのだった。
なのだけれど、これが間違いの元。

注文はテーブルにある用紙に記入して注文窓口へ持っていき、そこでお金を払ってビールはその場で受け取ってくる形だった。
ビールを飲んで待っているのだけれど、待っても待っても頼んだ料理が来ない。
席を空けてくれた隣のグループには追加が来ているのになぁ…。

注文に行ってから40分くらいが過ぎた頃にいくらなんでもおかしくない? とお金を払った時にもらったレシートを店員に示しながら確認する。
するとその人は奥へ確認に行き、戻ってくると料理は本当に来ていないのかという風ではないですか。

ええ??
いやまさか。
全然何にも来てないですけど?

どうやらテーブルごとに注文をまとめていた為、私たちは席を空けてくれたグループと同じとみられてしまったようで…。
ってことは、つまり隣のグループに運ばれてきていた追加注文だと思っていたものが私たちの頼んだものだったってこと?
うーわー、ヤラレタ。

改めて注文分を作ってもらい、1品サービスもしてもらいましたが。
結局そんなこんなで注文してから料理を食べることが出来たのは1時間後くらいにもなってしまい、お腹はすくは待ち時間で疲れちゃうわ。。。。
まぁ食べれたからいっか。