03■凍頂








凍頂烏龍茶の産地「凍頂」。
凍頂に行って凍頂烏龍茶を飲むぞー♪
と、盛り上がったのはいいのだけれど、ガイドブックには凍頂の情報が何も載っていないのだ。
同じ烏龍茶の産地でも阿里山は登山列車も走っていてガイドブックにも載っている観光地なのに、凍頂はガイドブックの地図に表示もされていないというこの差はいったい…。
凍頂烏龍茶という名前はよく聞くんだけどなぁ。

それでも出かける人はいるようで、ネット上で検索をすると出てくるのが便利なトコロ。
同行者がいろいろと調べてくれた結果、台北から長距離バスで竹山へ行き、ローカルバスに乗り継いで鹿谷という場所で降りる。そこから民宿までは車で送迎してくれるという。

そして、どうやら阿里山のように「凍頂」という名前の山があるわけではなく、台湾中部の南投県鹿谷郷の600〜1200m級の山のあたりを凍頂というらしいのだ。
ってことは地域名?
そっか、それなら有名な烏龍茶の産地で「凍頂烏龍茶」という名前まであるのにガイドブックに「凍頂山」という記載がないのも納得だ。
「阿里山烏龍茶」と「凍頂烏龍茶」。
確かに凍頂の方には「山」の文字が入っていない。

台北に到着したその日に翌日のバスを予約した。
使うバスターミナルは台北駅の近くにある商業施設の中に入っているバスターミナルであり、そこに併設されているチケット販売窓口だ。
なにしろ竹山は台中や高雄のようなメジャーな場所に比べて本数が少ないし、乗車時間は約4時間だ。
是非とも午前中のバスに乗りたい。
チケットは無事に希望便が取れた。
バス乗り場は同じビルの上の階で、翌日はまだ周りのお店が空いていない時間にエスカレーターで上へ昇って行く。

8時50分発のバスは車体も車内も緑色が基調となった車体だった。
トイレ付のバスなので途中休憩はなく、竹山は終点なので安心して乗車する。
終点だからバスターミナルに到着するだろうというのは旅先での甘い考えなのだろうなぁ。。。
ここが竹山だ、と降ろされた所は幹線道路の脇だった。
他の乗客はタクシーを拾ったり歩いてどこかへ行ったりと、それぞれの目的地に向かって散って行く。
さて、私たちはこれから鹿谷行きのバスに乗り継ぐのだけど、いったいどこがバス乗り場なのだろうか。

『バスターミナルはどこだ』と聞くと、『向こうだ』と指示してくれるのだけれど、見える範囲にそんなものはどこにもない。
あぁ、去年コルドバで途方に暮れていた4人組みの気持ちが分かるわぁ。

時刻は13時。
とりあえずお腹がすいた。
ちょうど近くに食堂がある。
お客は入っていないけれど、調理済の食べ物が並んでいるから食事はできるだろう。
並べられた料理の中から1人3品のおかずを選び、ごはんとスープが付いて3人で200元(約568円)。
お腹も満たされて念のためにとお店の人にバスターミナルのことを聞いてみると、目の前の大通りを横切ってそこの通りをまっすぐ進むのだと教えてくれた。
よ、よかった。
これで方向が分かった!

さて。
大通りを渡って言われた道をひたすら進み、時々人に聞きながら歩いていくとこぢんまりとした建物が見えてきた。
バスターミナルだ!
人気は少なく気怠い雰囲気はまるで夏休みが終わった田舎の商店街のようだった。
目的のバスは出発してしまったばかりのようで、次のバスまでは40分近くある。
タクシーの運転手が乗らないかと声をかけてくるけれど、そこまで待つ訳でもなし、このままバスを待つことにする。
そして乗り込んだローカスバスで約20〜30分。
運転手に伝えておいたので降りる場所も教えてくれた。
さぁ、到着したら宿に電話をかけて迎えに来てもらうのだ。

すこし山を登ってきたこの辺りは烏龍茶の産地らしくお茶を扱うお店が多い。
お店を覗いていたら試飲をさせてくれ、お茶を買っていると夕方のいい時間になったのでお店で電話をかりて民宿に電話をする。
ネット情報では日本語でも大丈夫ということだったのだけれど…。
どうにも電話口の人には日本語が通じず、日本語が出来る人に代わってもらうこともできなくて慌ててしまった。
電話を借りたお茶屋さんが代わって話をしてくれて、なんとか迎えが必要なことが通じだようだ。
お茶屋のご主人とは北京語 vs 日本語での身振り手振りだったのだけれど、なんとかなるものなのだなぁ。

台北出発から民宿到着まで合計7時間。
帰りはそこまで時間をかけるのはツライということで台中から台湾新幹線に乗ることにした。