鹿谷のバス停付近のお茶屋さんで電話をかけて迎えをお願いすると、やってきてくれたのは宿のご主人本人だった。 山頂に向かう途中にある麒麟譚という湖をぐるりと一周してくれたりもしながら、どんどん山を登っていく。 麒麟譚は景勝地らしく、周辺には民宿の案内がいくつも出ていて泊る所は沢山ありそうだ(某歩き方には全然載っていないけど…)。 鹿鼎荘は本当に見晴らしの良い山頂に建っている。 宿のどちらを向いても清々しい山に囲まれた中に建っていて、この時期は靄っていたけれど綺麗に晴れた日には台中の街が見えるという。 実態に山荘内には山から見た夜景の写真が飾られていた。 残念ながら私たちが滞在した時は小雨や霧で遠くまで見ることはできなかったけれど、明け方の霞がかった山の景色は神秘的で幻想的でいい雰囲気だ。 建物の脇には陶芸工場があり、陶芸教室が開かれたりもしている。 送迎のサービスがあるとはいえ、ここは車でやってくる人が多いようだった。 同じ日に宿泊していた日本人カップルも男性の方が台湾で働いていて車で旅行中とのことだったし、他の宿泊客も車で来ていた台湾の家族連れやグループが多かった。 夕飯前には1Fのテラスで烏龍茶をいただき、あわただしかったバスでの移動をまったりと癒す。 小さな急須と湯呑と聞香杯に茶海を使った工夫茶は何煎でもお茶を楽しめて優雅な気持ちにさせてくれる。 またこの山荘のロケーションがいいのだ。 ここは1泊だけではもったいない。 2〜3日滞在してお茶をいただきながらのんびり過ごすにはうってつけだ。 夜になるとオーナーが引率してくれて希望者は蛍鑑賞へ。 私たちは足がないのでオーナーが車に乗せてくれて、他の参加者は皆さん自分の車でオーナーの後ろをついて行く。 車を降りて歩いていくのかと思いきや、野鳥園だか植物園だか何かの駐車場に車を止めたらすぐそこで蛍が飛んでいたのだ。 うわ、ここでこんなに見えちゃうの?! 結構いっぱいいるじゃないですか〜! 素敵♪ そしてチェックアウト後の足は、いろいろと話していたら台中駅まで送ってくれることに。 え? 結構距離あるけどいいの? それって送迎の範囲を超えてるんじゃ…。 と思ったら、どうも自分たちも街に出るからそのついでにちょっと足を伸ばして駅まで送ってくれたみたい。 いやそれでも助かりました。 最初は台中から新幹線に乗ってお昼には台北に着いていたかったからちょっと早めに鹿谷バス停まで送ってもらおうと思っていたのに、たぶん早い時間は宿のことでバタバタしちゃうからだったら時間を遅らせて一緒に台中まで、ってことになったみたい。 ありがたいことです。 鹿鼎荘から台中駅まで高速を使って約1時間。 台中から乗った新幹線は台北まで1時間。 正午には台北に着いていた。 待ち時間も入れて行きは7時間、帰りは2時間半。 うーん(笑)。 新幹線ってやっぱり便利ね。 今度はここでのーんびり2泊くらいしたいな。 鹿鼎荘 http://www.ludin.com.tw |
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