■エジプトでカレー









エジプトは今回で2回目なのだけど、なぜだか来る度にカレーを食べている。
しかも日本式のカレーライスだ。
まぁね、どちらも現地に住んでいる人の家を訪ねているので、そこで大勢が一緒に食べられる料理というとやっぱりカレーだよね。

2007年の時はまさかのエジプトで豚肉カレー
そして今回は絞めたて鶏肉カレー。
どちらも日本から持ち込んだカレールーを使った、日本のいつものカレーライスを御馳走になったのだ。
そしてどちらの時も食材の買い出しにも同行した。


エジプト到着初日は1年前からカイロに住んでいる旅友おろちゃんに空港で出迎えてもらい、エジプト滞在中の大半の行動を共にした。
エジプト滞在2日目、夜行バスでシーワオアシスに向かう前におろちゃんの家で荷物を預かってもらおうとフェイサルに向かう。
観光客が多く滞在しているカイロのダウンタウンからメトロで約30分程の所にあるフェイサルは地元の人達が暮らすローカルな町だ。
メトロの駅を出るとさっそく果物や野菜の露店が広がっている。
アラビア語でキロ単位で表示されている金額を見て売り主のオヤジや兄ちゃんと交渉し、まずはここでマンゴーとザクロを買った。
当然個売りではなくキロ単位、もしくは半キロでの売り買いが基本だ。
ジュース屋で直搾りのマンゴージュースも買い、三輪のトクトクタクシーに乗り込んでアパートの近くまで乗り付ける。
歩けない距離ではないけれど、荷物も多いし1回1人1ポンド(1エジプトポンドはこの時期約13円)のトクトクは普通のエジプト人もよく利用している。

日本人数人とシェアしているアパートの自宅にお邪魔して、まずマンゴージュース!
そして1人1マンゴー!!
更に剥いたザクロの実に牛乳をかけていただく。

1人1つのマンゴーを半分に割ってスプーンですくって食べるなんて、日本では考えられない贅沢な食べ方だ。
しかもこのマンゴーがとろりととろけるくらいに柔らかくジューシーときたもんだ。
小田蘭の実家は少なからずメキシコに縁があるのでメキシコのマンゴーを食べる機会がよくあるけれど、メキシコマンゴーはどうも繊維質が多く残る。
しかし、エジプトで食べたこのマンゴーは繊維質などほとんど感じないくらい滑らかだ。

お腹もココロも充分満たされてゆっくりしたら、暗くなる前に近所の市場で買い物へ出かけていこう。
夜行バスでシーワへ向かう前に、日本から同行のけいさんが持ってきたカレールーを使っておろちゃんが鶏肉カレーを作ってくれるというのだ。

近くの路地に出ている市場で野菜を買い、鶏肉を扱うお店で本日絞めたばかりの肉を買う。
既に売り切れてしまった様子だったけれど、おろちゃんがお店の人と話をしてギリギリ本日のカレーに必要な分量を入手することができた。
野菜も直接話をしながらジャガイモと人参を、そして葉物を広げている所でパクチーを買った。
パクチーをカレーに入れて煮込み、更に食べる時に刻んだ生パクチーをかけて食べると香りもよくて美味しいというのだ。
エジプトのパクチーは東南アジアでよく見るものより香りが柔らかい。
他の野菜と同様パクチーも世界各地に広まっているので、小田蘭もこれまでいろいろな料理に使われたパクチーを食べてきた。
パクチー(タイ語)、香葉(中国語)、コリアンダー(英語)、シラントロ(スペイン語)。
エジプトではパクチーのことをコスバラというそうだ。

さて。
出来あがったコスバラ入りのカレーは、作っている最中からカレーの香りとコスバラのさわやかな香りが相まって意外どころかあった方が美味しい組み合わせだった。
これは是非日本でもやってみよう。

エジプトの食材で作る日本式カレーライス。
もしかしたら、エジプト滞在の2回ともこうやってカレーを食べいるから、お腹を壊す人が多いエジプトでいつも元気に過ごせているのだろうか。


last update / 2012.11.10