今回の旅は小型スーツケースで出かけたので、それならば・・・とワインやビールを買い込んできました。 レバノンのワインは結構美味しいらしい。 ワイナリー見学もして試飲もさせてもらったし、ワイナリーでワインを飲みながらごはんも食べてきたし、現地で飲まなかったワインを買ってお持ち帰りです。 見学してきたワイナリーは、クサラ。 ここはザハレの町からセルビスで10分程の距離で行きやすいので、ここにはザハレを出発する日午前中に行こうと話していたのです。 ・・・が。 ベイルートから移動してきたその日は昼過ぎにホテルにチェックインして、荷物を置いてすぐにバールベック遺跡を見学に出かけた。 天気が悪いこともあってあまり長くバールベックには滞在せずに夕方ザハレへ戻ってくると、雨もあがって暗くなるにはまだ余裕のある時間だ。 目的その1のワイナリーであるケフラヤは、13時過ぎから種類豊富な料理を食べながらワイナリーのワインを楽しめる、と同行のはいじさんが情報を仕入れていた。 前菜・サラダ・メイン・チーズ・デザート・ワイン、と盛りだくさんだ! バールベックから戻ってきても時刻はまだ16時前。 お昼にしては大分時間も遅いけれど、ホームページに掲載されているワイナリーのレストランメニューにはその終了時間が書いていないので、もしかしたら・・・とダメモトで向かってみることにした。 バールベックからのセルビスは、ザハレの町のバッカス像がある広場に到着する。 ここは多くのセルビスやタクシーが集まる場所だ。 セルビスを降りると、さっそく声をかけてきたのはバールベックへ向かう時にも声をかけてきたタクシー運転手だった。 ケフラヤに行きたい、と言うと『まかせろ』という雰囲気で私たちを乗せ、軽快に走り出したかと思ったら10分程で車が止まる。 ケフラヤのワイナリーってこんなに近いんだっけ? はいじさんも同じことを思ったらしく、ドライバーに確認している。 確かに場所はワイナリーのようだ。 しかし、確かケフラヤはザハレの町から多少離れているはずではなかったか。 よく見れば建物の外側には、「KSARA」の文字がある。 ちょっとーっ、ここケフラヤじゃなくてクサラじゃないの! そりゃここもワイナリーだけどさぁ。 『ちがーう! ここはクサラだ!!』 とはいじさんがドライバーとやりあっていると、ドライバーはしれっとした顔で近くにいたここのワイナリーを訪れたお客さんに声をかけている。 『ケフラヤってどのあたりだ?』 ・・・・・・・・・おい! 知りもしないで勝手に別なワイナリーに連れてくるんじゃない! 怒るというよりも、ガックリと力が抜けてしまうゆるさだ。 聞かれた女性が言うことには、ケフラヤはここから車で40分ほどかかるらしい。 このドライバーでは道も不案内だし時間もかかる。 ドライバーは『さぁ乗れ。行くぞ』と言っているけれど、この状態では到着するまでどのくらい時間がかかることやら。 連れて行ってくれようとするドライバーは断ってここまでの料金を支払い、当初の予定とは違ってしまったがクサラのワイナリーを見学することにした。 ワインの造り方やシャトー・クサラの歴史を説明するビデオを見た後、ワイナリー職員の案内でワイン倉を見学する。 薄暗くて迷路のようだったが、普段見ることのない樽や瓶が沢山置かれているところをみるのはなかなか興味深いものがある。 そうして2Fへ移動して数種類のワインを試飲させてくれるのだ。 ロゼ・赤・白、と一通りのワインを作っている。 変り種ではマスカットで作られた甘いデザートワインもある。 時間的に見学にきている人も少なく、ゆっくりと見学できて試飲もあれこれ楽しめて、これはこれで満足だった。 試飲をさせてくれるカウンターの外側にはテーブルや椅子のある飲食スペースもある。 見ると反対側にはショーケースがあり、聞いてみるとパンやサラダバーとチーズやハムの盛合せが食べられるらしい。 もちろんワイナリーで作っているワインと一緒に。 それを聞いた途端、2人で顔を見合わせてキラリと目が輝く。 「食べる?」 「食べちゃおっか」 「ワインも飲めるしね!」 ということで、2人でパンとサラダ・バーとチーズ盛合せ+ハム盛合せ、ハーフボトルを注文して〆て28US$。 この時期は17時を過ぎてもまだまだ明るい。 夕方の柔らかい日差しが差し込む飲食スペースで、ゆったりのんびりと美味しい料理とワインを堪能していたらあっという間にワイナリーが閉まる18時になってしまった。 外はまだ明るいが18時にはワイナリーが閉まり、レストランもワインショップも閉まってしまう。 うっかりのんびりしたために肝心のワインを買うことができなくなってしまった。 結局ここの料理に味をしめ、ケフラヤが思ったより遠かったこともあり、翌日ワインを買いに来たついでにお昼もここで食べていくことにした。 特にチーズの美味しかったことといったら・・・。 クセのあるブルーチーズがこんなに美味しいと思ったのはめったにないことだ! 幸いザハレの町中のスーパーでケフラヤの赤ワインを見つけることができたので、クサラで買った白ワインとケフラヤの赤ワインをお土産に日本に持ち帰ることができたのはラッキーでした。 ただ・・・。 やはりというか、ワイナリーで買ってきたクサラの白ワインの方が美味しかった気がします。 保存状態の差って大きいんだと改めて実感。 ケフラヤもワイナリーで飲んでみたかったなー。 またいつか機会があれば、今度はケフラヤへ! 日本でお土産ワインを飲んだ時の日記はこちら。 【クサラ】 http://www.ksara.com.lb/ 【ケフラヤ】 http://chateaukefraya.com/ |
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