■帰国




日本から中南米へ往復する際はアメリカ経由が一般的だ。
ベリーズも同様で、紺かい小田蘭はダラス経由でベリーズシティ入りをした。
帰国も当然同じルートで戻るのだが、時差と発着便の関係で復路はアメリカの経由地で1泊の必要が発生する。
今回もダラスで1泊。
ベリーズシティを15時過ぎに出発した飛行機がダラスに到着したのは19時だった。

ベリーズでお土産にベリキン(ベリーズのビール)を購入していたので、いつもは荷物を全て機内持ち込みにしている小田蘭も貨物室に預けていた。
1泊するから荷物はダラスで受け取るはずだったのだが、待てども待てども自分の荷物が出てこない。

まさかこんな所でロストバゲッジ?!

あーもう、これが嫌だからいつも預けないんだけどなぁ…。
と嘆いてみても荷物は出てこない。
そのうちベリーズシティからの荷物が出てくるターンテーブルの動きが止まってしまった。
周りを見回すと同じような乗客が数名いたので、
『あなたの荷物も出てこないの?』などと話をしながらフロアの中央にあるインフォメーションのデスクにぞろぞろと向かう。
小田蘭以外にも日本人女性2人組みを含め、5〜6組がデスクに詰め寄る。
次の乗り継ぎが迫っている人は何やら伝えて急ぎ足でフロアを出て行った。

さて。
荷物の出てこない我ら数組。
デスクの職員がとこかに連絡をとり、私たちには少しここで待っていろと指示をした。
どうやらもう少し待てば荷物が届くと言っているらしい。

うーん、まいった。
まぁ今日はここに泊るから多少遅くなっても大丈夫だけどさー。
いいかげん疲れたよ。
たまに荷物を預けるとコレだもんなぁ。

ベリーズシティからの荷物が出てきていたターンテーブルの近くにあるベンチに座って待っていると、暫くしてガコンと音を立ててコンベアが動き出した。
お! これはやっと出てくるのか?!

動いたのを見て待っていた数組がのろのろと移動する。
荷物の出口付近を注視していると…。
出てきたーっ!
ゴロンと出てきた荷物の何個目かに、小田蘭の小型のスーツケースが顔を出した。
あー、やっと出てきたよ!
もう早くホテルに入ってジャワー浴びてごろんと横になりたーい!

結局荷物を受け取れたのは到着してから1時間後。
その後ホテルまでのシャトルバスがなかなかつかまらず、ダラスに到着したのは19時だったのに、ホテルの部屋に入ったのは21時半だった。


帰国後日記「ベリーズ
往路宿泊「ハイアット