■ホテル













旅行者がcucで旅行するにはキューバは意外に高くつく。
カサでの宿泊が1泊1部屋25cuc(2,500円)で、食事もレストランで飲食すると1人分が1回2,000円くらいになるのだ。
単純に計算して、宿泊費と3回の食事代とちょっと買い物をするとすぐに1日7,000〜8,000円くらいはかかってしまう。
MN払いで食事ができればいいのだけれど、正直な所を言えばMN払いの2ケ所で食べたハンバーガーはどちらも少し残念な感じだった。

出発前に相談してトリニダーに行くということは決めていたので、合流したらすぐに動けるように小田蘭より1日早めにキューバ入りしていた2人が現地の旅行会社で手配してくれていた。
予約したのはハバナとトリニダーのホテルを結ぶツーリストバスとオールインクルーシブのホテルだ。
ハバナ市内のいくつかのホテルと、トリニダーのいくつかのホテルを結んで走っているツーリスト向けのバスは片道25cucだった。
空港と旧市街を行き来する片道のタクシー代と同じ金額で6時間かかる都市を結んでくれるというのは割安感がある。
そして、ホテルだと3人の場合はトリプルにしてもらえるので1部屋で3人泊れて1人あたりの金額が安くなる。
旅行会社で見積もってもらったところ、4つ星ホテルにトリプルで2泊して1人94cuc(約9,400円)だったという。
オールインクルーシブで滞在中の食事代が全て含まれて1人1泊4,700円は、カサに泊って毎回食事代を払うよりだいぶお得だ。
トリニダーも世界遺産の街でカサも多いらしいけれど、3人でカサを2部屋と毎回の食事代を考えるとホテルにトリプルで泊った方が絶対にいい。
しかも、日本のガイドブックには何も記載がないので知らなかったのだけれど、トリニダーにもビーチがある。
町からは離れているけれどシャトルバスが2cucでビーチ沿いのホテルと町を繋いでいて世界遺産の町にも行ける。
滞在はオールインクルーシブのホテルでビーチでのんびりできて町にも行けるのだ。
最高じゃないですか!

ただ・・・。
肝心の3食の食事が残念だったのがなんとも・・・。
キューバは社会主義の国で、ホテル内は毎食ビュッフェのレストランと軽食コーナーくらいしか選択肢がない。
ビーチ周辺は大型ホテルばかりで他に食べに行く場所もない。
競争原理が働かないってこういうことかー、と3人で散々文句をいいながらの食事になったことは言うまでもないことだった。
もちろんトリニダーの町中で食事をすることはできるのだけれど、そもそもオールインクルーシブのホテルだったら食事代もかからず滞在費が押さえられるじゃん、ということもあってここに滞在しているのだ。
外へ食べに出ちゃったらここに泊っている意味がないじゃないですか。

旅行会社で働く2人と旅好きの小田蘭。
「4つ星なのに〜」
「なんでこうなんだろうね、もっとやれることあるのに」
「まず食事がもうダメ」

などなどダメ出ししまくり(笑) 。
しかもトリニダーのこの4つ星ホテル、いきなり夕方にシャワーが出なくなりまして。
仮にも4つ星でしょ?
エジプトの安宿じゃないんだからさ…(半年前にあったなぁ、ホテルの断水で夜にシャワー浴びれなかったこと)。
夕方5時頃なんて、ビーチで遊んできた人達が部屋に戻ってシャワーを浴びる頃じゃないのよ。
私たちの部屋だけかと思ってフロントに言いに行こうと外に出たら、他の部屋からも
「アグアー…(アグアはスペイ ン語で水のこと)」とか聞こえてきてホテル全体の問題だと判明。
いやだから、私たちは海に入っていなかったからこの時間シャワーを浴びれなくてもまだいいけど、しばらく続くようだとトイレが大問題でしょ!
結局断水は数時間続いて夜になり、夕食を終えて戻った頃にはなんとかちょろちょろとだけどシャワーからお湯が出てくるようになった。
それでも水量が十分でなく、何故かお湯しか出てこない。
少し出していると徐々にお湯の温度が高く熱くなるのに水で調節することもできず、出しては止めて、出しては止めて、 となんとか体だけ洗って済ませることにしたのです。
そして私が洗濯用に持ってきていた空気で膨らませて使う洗面桶にお湯をためて念の為のトイレ用水を確保。
まさか4つ星ホテルでこうなるとは思わなかったなー(笑)。

その後、ゆうこさんと2人でバラデロというビーチリゾートにも行ったのだけど、こちらも星付きリゾートホテルなのに食事が……。
海はトリニダーより断然バラデロの方がカリブの青い海って感じで最高!
なのにここもやっぱり食事が…。
がくり。
ビーチのホテルはオールインクルーシブが殆どのようだけれど、場所が違っても同じくどちらも食事が残念だったというのがもっ たいない。

キューバの食材は有機農法で化学肥料の使用が殆どなくオーガニックな食品が多いという話を聞いたことがあるだけに、何故ホテルの食事がここまで残念なのか。
本当にもったいない!


last update / 2013.06.12