デンキよ、もう一度!

バンコク&アンコール遺跡
2000年5月20日(土)〜27日(土)

last up date/2010.03.28


出発前

 前々から、それこそ子供の頃からアンコール遺跡群に行きたかった。
 でもね、かの地は何かと不安定。内戦が…、ポルポトが…、政情不安がぁ〜〜〜〜!!
 と、なかなか観光で行くことに不安の残る国だったのだけど、1990年代の後半からはやっと観光でも行けるようになってきた。ツアーだって組まれるようになってきた。
 よし、この機に、行ける時に、サクっと行ってきちゃいましょう!
 と、計画を考え始めたところ、ふとしたきっかけで同じく行きたがっている人とめぐり合った。一緒にメキシコ屋久島に行ったみーちゃん。そして、この頃お手伝いしていた場所でよく顔を会わせていた人、円都ちゃん。話をしたらどんどん計画が進んで、いざいざ、アンコール遺跡へ! 乗り継ぎでバンコクを使うから、せっかくだから日程の調整が効くならバンコクでも数日滞在して観光しましょ♪




2000年5月20日(土)

明細(一部抜粋) 外貨 円貨
  (THB)  
A4エアポートバス代 70.00 200
ポーターチップ 10.00 29
 みーちゃんや円都ちゃんとは成田空港第二ターミナルで直接待ち合わせ。小田蘭は埼玉、みーちゃんは東京、円都ちゃんは千葉、と見事にバラバラだったのです。
 まずはバンコクに3泊する予定なので、空港についたら最近出来た新しいエアポートバス路線A4に乗り込んでホテルに向かいましょう。この日は気流の関係でバンコク到着が若干遅れ、渋滞の中バスに乗ってホテルに着いたらもう17時過ぎ。何もできないのでごはんを食べて今日は寝るだけ。
 夕食はシーフードレストランにて。何の魚なの分からなくて、円都ちゃんが店員さんに
「フィッシュズ・ネーム?」と聞いたら日本語で「サカナ」って返ってきた時には乾いた笑いが…。朝早かったし眠いのよーっ。はははは・・・・。
 あー、でもこの湿気が東南アジアっぽくて旅に出たって感じがするわ。


 




2000年5月21日(日)

明細(一部抜粋) 外貨 円貨
  (THB)  
No.29バス
ホァランポーン→チャトチャク
10.00 29
ウィークエンドマーケット
 飲茶屋台
20.00 57
スカイトレイン
 モーチット→チットロム
35.00 100
タイマッサージ2時間 420.00 1,199
音楽テープ1本 92.00 263
屋台/ 25.00 71
ケンタッキー
/バーガー×3、ナゲット×1
154.00 440
 せっかく週末にバンコクにいるので、まずはウィークエンド・マーケットへと向かいます。ホァランポーン駅の近くにあるバス停で29番バスが止まる所を確認して、乗ったらお金回収のお姉さんに念の為に『チャトチャク着いたら教えて欲しい』と伝えるのだ。こういう海外のバスだと特にどこで降りたらいいかの判断が難しい。
 到着したら待ち合わせの時間を決めて、それまでは3人各自自由に動くことにして解散。お土産モノとかをちょろっと買って、路地をウロウロと散策して、合流したら皆で屋台飲茶を買って、午前中いっぱい堪能する。帰りはバスではなく、最近開通したスカイトレイン(高架鉄道)で市街地まで戻ってみよう。うー、でもエアコン効きすぎていて寒かった!ここまでガンガンにエアコンかけなくても・・・。もうちょっと加減ってものをね・・・・・・。
 市街地まで戻ってきたら適当に屋台でごはんを食べて、タイマッサージをがっつり2時間! やっぱりタイに来たからには行くでしょ。とりあえず、去年バンコク1人旅をした時に入った街中のタイマッサージ屋さんへ行こうと2人を案内して行く。

 それにしても、ホァランポーン駅前といい、バンコクの街中は工事している所が多いなぁ。
 水道管の破裂なのかなんなのか、泥水で水浸しになっている所を見て思いながら歩いていたら・・・。
 いきなりビックリ!
 その泥水の中からぽっこりと人の頭が出てきたのだ!
「な・・・なにあれ???」
 思わず立ち止まってぼーぜんと前方を見つめる小田蘭。
 後ろを歩いていた2人も気付いて私が見ている方を注目する。
 その泥水の中から頭を出した「人」は、更に泥水の中から大きな土管のようなものを抱え上げて地上にゴロンと転がした。そして、地面に手をついて自身も泥水の中から上がってきた。
「す、水道工事・・・・・・?」
「でもでも蘭ちゃん! そうにしか見えないけど、素潜りだったよね、あれ」

「えっ? あの人あの水溜りの中から出てきたの?」
「みーちゃん、見てなかったの?!」
「だって、私が見たときにはもう土管持ち上げてたしさー」
「あたしなんてっ! 何もない泥水の水溜りから頭がポコっと出てきた最初から見ちゃったよ〜。も、すっごい驚いた!!」
 よく見ると外レートの前髪が長くて後ろ髪が短いイマドキの若いにーちゃんだ。普通にその辺りを歩いているようなおにーちゃんが、TシャツにGパンという普通の格好で、前髪をかきあげながら泥水の水溜りの中から登場したのは衝撃以外のなにものでもない。暫く3人で呆然。
 あー、びっくりした。

 びっくりしたといえば、この後入ったタイマッサージ屋でもビックリなことが・・・。
 それについては別に書いているので、こちらを参照
 




2000年5月22日(月)

明細(一部抜粋) 外貨 円貨
  (THB)  
チャオプラヤーexp.
/シープラヤ→タ・ティアン
6.00 17
絵葉書1枚 4.00 11
入場料/ワット・ポー 20.00 57
ワット・ポーでタイマッサージ 200.00 571
No.7バス
/王宮付近→シリキット
8.00 23
タクシー代
/コンベンションセンター→サイアムSQ
60.00 171
タイのプリッツ 5.00 14
 バンコクを観光できるのも今日1日。明日にはカンボジアへ向かうのだ。だったらやっぱりバンコク観光の目玉、王宮やワット・ポーへ行かなくちゃ。小田蘭以外は初バンコクだからね。
 ってことは、やっぱり川を移動していくのがいいよね。ホテルから歩いて船着場まで行けるんだし。

 さてここで東南アジアの季節について確認です。
 タイを含む東南アジアの季節は雨季と乾季に分かれていて、私たちが旅したこの時期はちょうど雨季の始まりでした。雨季と言っても日本の梅雨にようにしとしととした雨が何日も降り続く訳ではなく、夕方になると短時間に激しい雨が一気に降るという状態です。そういう時はのんびりと、1〜2時間くらい雨宿りをしていれば雨が止んだりするのです。
 ところが昨日の雨は結構激しくて時間も長く、夜の間も降り続いて激しい雨の音を聞きながら眠りについたのでした。
 まぁ、朝になったら綺麗に晴れ渡っていましたが。

 そんなこんなで、この日の朝は空を見上げると昨日の激しい雨が嘘みたいに抜けるような晴天! でも、目を下に向けると所々にある水溜りが昨日の雨の名残を見せる。そんな1日の始まりでした。
 午前中から刺すような日差しの中、散歩がてらにのんびりと歩いてシェラトンホテルの脇にあるボート乗り場へと歩いていく。去年の一人旅でも何度も歩いた道だ。昨日と同様、初バンコクの2人に先立って案内しながら先頭を歩く小田蘭。話しながら歩いていたら、いきなり大きな破裂音と火花が散った。
『ボンっ!』
 ひゃあ!!!
 並んで歩いていた小田蘭とみーちゃんは顔を見合わせ、その後ろを歩いていた円都ちゃんを振り返る。
「いま、火花散ったよね?」
「うん、散った・・・。みーちゃんも見た? 円都ちゃんは?」

「えっ? 火花なんて散った? 音はすごかったけど・・・」

 3人揃って辺りを見回すと、周囲にいた人達も同様に驚いた様子で前方に目をやっていた。
 数メートル先には倒れた大木と電柱の下敷きになったトゥクトゥクが1台。
 周囲には警官らしき数名が集まっていて野次馬を牽制している様子が見える。
「ビックリしたー! 一瞬拳銃でも発砲されたのかと思ったよ」
「蘭ちゃんも? 私もテロかなんかかと思ったわよ」
「私は音だけだったからなぁ。そんな事は思わなかったけど、すごい音だったね」
 どうやら前日の雨で大木が倒れてトゥクトゥクの上が下敷きになったのではないかと思われた。その押しつぶされたトゥクトゥクをなんとかしようと警官が周りを囲んでいた所、大木の近くにあった電柱の方が今日になって巻き添えをくって倒れてしまい、その時に電線が切れて火花が散ったとか。警官が倒れた大木とトゥクトゥクの周りから人を遠ざけていたから、火花が散った時も周りにいる人に影響は出なかったのかなー。
 何はともあれ、誰にも怪我がなさそうでよかった。

 雨季の東南アジアっていろいろスリリングだね。と、そんなことを話しつつ私たちはボートに乗って王宮やワット・ポーのある船着場で降りて、初バンコクの2人は王宮へ、小田蘭はワット・ポーへ。2人が観光している間、私はワット・ポーのマッサージ場で1時間もみもみしてもらうのだー。ここのロケーションが一番好きなんだよね。東屋風で風が通って、人の話し声がBGMになって心地いい。
 合流後はリコンファームをしにバスに乗ってシリキットまで移動。コンベンションセンターの中に入っているということだったので目指すのだけど、見えてはいるけどそこに辿りつくまでの道が分からない。3人であっちをウロウロ、こっちへウロウロ。何故か団地のような所へ迷い込んでしまい、地元のおじちゃんにタイ語で話しかけられて、身振り手振りと見えている建物と地図を指差し、英語日本語タイ語の単語ごちゃまぜでなんとか教えてもらう。ここに住んでいるのか、と言われたのは団地の中をふらふらと歩いていたからだろうなぁ。
 結局その後もいろんな人に聞きながら、やっと目的のリコンファームを果たして今度はタクシーでサイアム・スクエアまで。明日は移動だから今日は早めに寝なくちゃね。




2000年5月23日(火)

明細(一部抜粋) 外貨 円貨
  (THB)  
ドンムアン空港
  /国際線空港使用料
500.00 1,428
(US$)レート:107.30 (US$)  
夕食/3人分 33.00 3,541
 行きと同じく、空港までの足はエアポートバス。A4路線はホテルの敷地からスタートだから便利だね。お昼の飛行機だったけれど、バンコクの渋滞を考えて早めに行動。飛行機が12:20発、国際線だから2時間前にはチェックインをしたい。空港まで1時間として、余裕を持ってもう1時間早めに出るか、ということで8時半頃のエアポートバスにした。チェックアウトの時に、レセプションのおにーちゃんに『1人100バーツでトヨタの車で行ってやるよ』と言われたけれど、70バーツのエアポートバスで充分です。私たちそんなに荷物多くないし。
 予定通り1時間程で空港に到着できたので、飛行機のチェックインカウンターが開くまでしばらく待ち状態。3人いるので1人を荷物番にして、他の2人が空港内を歩いてくることができるのが助かります。まずは、みーちゃんが荷物番。ふらふらとして戻ってくると、みーちゃんが全員分の荷物をしっかりと抱えて周りを伺いながら待っていた。
 話を聞くと、どうも1人の男が携帯電話で話をしながらみーちゃんの周りをウロウロしていたというのだ。他にも近くに開いている席は多いというのに、何故かみーちゃんのいる付近をウロウロウロウロ・・・。
「アヤシイ!」
「でしょう? しかも、蘭ちゃんが戻ってきたら話しながら向こうの方へ行っちゃったんだよ」
「めちゃくちゃアヤシイじゃん!」
 みーちゃんの機転に感謝です。うっかいぼんやりしていたら荷物取られていたかもしれないよ。

 そんなこんながありつつ、無事に搭乗。
 って、うわ〜、小型プロペラ機
 しかも100人乗りくらいの飛行機に、搭乗者10人くらい。ガラガラじゃないの。だからなのか、12:20出発のはずなのに、12:15にはもう滑走路走ってたよ(笑)。アバウトでいいなぁ。

 シェムリアプのこぢんまりとした空港に到着すると、飛行機を降りて歩いて建物に向かいます。ここで、ビザを持っていない人は取得することができるのですが、日本でビザを取って来た私たちはそのまま入国カウンターへ向かいます。小さいからカウンターも2つで、飛行機が到着した時に一気に混むんだよね。私たちが乗ってきた飛行機は10人程度だったけれど、他にも前の飛行機で到着していた人たちがビザの窓口やカウンターにわらわらといた。カウンターや税関の向こうにいる客待ちの人たちまで見渡せるような小さな空港だ。
 先にカウンターを抜けた2人が税関の所で待っている。
「どうしたの?」
「迎えがいるって言ったら、まだ来ていないみたいだからここで待っていろって言われたのよ」
「へぇ。まぁ、ガイドがいるのにバイクタクシーの客引きに捕まって断るのも面倒くさいもんね」
 私たちは、日本でシェムリアプから3泊4日の現地ツアーを予約していた。到着したら空港で出迎えてもらい、帰りの空港までの送迎がついたものだ。私たちのような短期旅行者にとって、現地でバイクタクシーと交渉しながら観光していくよりは、到着から出発まで一貫して案内してくれる方が時間短縮でうれしいのだ。多少のお金を払って効率を買うことはよくあります。現地ツアーは短期旅行者の強い味方だよ。
 ガイドとドライバーと合流し、ホテルに荷物を置いたらさっそく観光。
 まずはアンコール・ワット
 空港ではスコールに降られたけれど、ここに着いた時には雨も止んでいた。濡れた大地。車の中から初めて遠くに見えたアンコール・ワットの横顔! そして、正面からずっと続く参道の先の中央祠堂を目にした時はもう、なんて言っていいか分からなかった。
 雨に濡れた遺跡っていうのも雰囲気があっていい! 雨が止んでいるから傘の心配もなくて、濡れる大地に遺跡、っていうのがいいんだ、これが!
 それに、私たちについてくれたガイドさんがこれまたアタリ! 詳しく細かく話してくれるのはもちろんのこと、脇道にもザクザク入ってくれるし、人の多い所は避けたりタイミングをズラして案内してくれるし、「近道だけどデンジャー」だと言いながら普通のガイドは案内してくれないだろう所まで行ってくれるし(笑)。登れる所は(本当は登っちゃいけない所も?)登り、降りれる所は降りて、実に私たち向きなガイドさんでありました。
「登れるの?」
「本当はダメ。でもバレなければOK」

「・・・(笑)」

 大抵、小田蘭が一番最初に登る(笑)。

 日が暮れて観光客がどんどん帰っていく中、日が沈む所を見ていたら帰る頃にはすっかり暗くなってしまったけれど、ここで急かしたりしないのがまた嬉しいのだったりして。
 電灯もない遺跡の中を、持っていた懐中電灯で照らしながら歩いていると、緋色の衣を纏ったお坊さんを撮影している所に出会い、懐中電灯を貸してくれないかと言われ、円都ちゃん、小田蘭、ガイドさんが持っていた懐中電灯を貸して撮影の様子を見学させてもらったりもしましたねぇ。女性カメラマンにガイドが2人ついて、アンコール・ワットを背景に第二回廊でお坊さんを撮影していました。私たちのガイドさんが向こうのガイドさんと話していて、どうやら1人は観光局の人なんだとか。暇になるとガイドもするんだって言っていたよ。
 いやぁ、本格的な撮影風景って初めて見た! おもしろかったなぁ。




2000年5月24日(水)

明細(一部抜粋) 外貨 円貨
(US$)レート:107.30 (US$)  
昼食/3人分 9.30 998
絵葉書セット10枚 1.00 107
夕食/3人分 18.40 1,974
チップ:ドライバー(2日分) 3.00 322
 朝5時にロビー集合でアンコール・ワットまでサンライズを見に行く。この時期は雨季なので、あまり綺麗なサンライズやサンセットは期待してはいけないのだけど、やっぱりちょびっとだけでも期待はしちゃうよね。第一回廊が朝日スポットなのか他にもツアー客が沢山来ていたけれど案の定、どんどんあたりは薄明るくなっていくんだけど、全体的にどんよりと雲が広がっているから日が昇ったんだかどうだか分からないうちに辺りはすっかり明るくなってしまいましたとさ。むー、残念。だけど雨季ではしかたない。
 ガイドさんの提案で、この後アンコール・ワットの散歩へ行ってくれることになったのだけど、円都ちゃんは微妙に体調不良で1人車で休憩することに。小田蘭とみーちゃん2名がガイドさんの案内で普段絶対行かないでしょ、っていうような場所へとお散歩♪ 南〜東方向へとぐるりと半周。第一回廊と堀の間の道とは言えないような所を歩く歩く。堀では一緒に石飛ばしして遊んだりして、なーんて私たち向きのガイドさんなんだ! 案内をしつつ私たちの行きたい希望を入れて動いてくれるし遊んでくれる。いやぁ、アタリなガイドさんでした! 散歩中、東門のあたりでは家族が朝のごはん中・・・なんてことも。
 たっぷり1時間半は楽しんだかな。円都ちゃんを車に残していることだし、そろそろ戻ってホテルで朝食。次の出発まで時間があったので、30分でも外へ出かける小田蘭でありました。他の2人は残念ながらお部屋でダウン。朝も早かったしねぇ。
 うぅ、まだ朝の8時半なのに日差し強い! 暑いぞ! サングラスにクロマーという布を頭に巻いて、カメラを提げて歩いていたら
「おにーさん、バイク?」とか勧誘にあってしまった(笑)。まぁ、オンナ1人で外を歩いている時は朝だろうが昼だろうが男に間違えられた方が面倒がなくていいかもね。
 マーケットの表通りをあるいていたら、お粥屋台で揚げパン揚げているおっちゃんに
『食べていくか?』と誘われたけど、朝ごはん食べたばっかりだからなー。ちょっと残念。ホテルの側にあるバイクタクシーが集まる所の近くてはパンにアイス挟んでいる屋台もあったし。おもしろい! でもそろそろ観光スタートの集合時間だ。
 本日のメインは、アンコール・トム。南大門で降りるとさっそく子供の物売りに囲まれた(汗)。絵葉書10枚セットや本を「1ドル」「1ドル」って言ってくるけど、こういう状態で誰から買うと他の子がなー・・・。
 南大門の前の橋を歩いて、門についている顔がよく見えるという脇に登って、そこからバイヨンまではまた車に乗って移動。バイヨンは四面仏という4面に観音菩薩様の顔が彫刻されている塔が沢山ある建造物です。まだまだ修復中で、所々崩れたままのものもある。崩れた顔の遺跡。蝉の声をBGMにして風が通る日陰の場所でボーっとしているのが至福の時間だ。ここは結構時間をかけて見ていたから、途中で日本人ツアー客にも会い、何故か千葉に住んでいたこともあるという日本語ペラペラのカナダ人男性にも会う。千葉ってことで、千葉在住の円都ちゃんと話が弾んでおりました。普通のツアーでは絶対行かないような井戸まで案内してくれて、休憩もいれながらほぼバイヨンだけで午前中終了!
 お昼を食べたら一旦ホテルに戻ってその後はシエスタ・・・じゃないけど、一番暑い時期を避けるという意味でしばらく休憩。3時間くらいあるので、小田蘭はやっぱり外へ出かけます。・・・と、足を踏み出したら強烈な風で砂埃が舞い上がって、近くのお土産屋さんも店先のものを仕舞い始めちゃったから、一番近い所で絵葉書を買っただけで戻ってきてしまった。でも正解。雷の音がしだしてあっというまにスコールだ。
 午後からの観光は、円都ちゃんがダウンで2人で行くことに。
 午後はアンコール・トムのバイヨン以外をさくさく見ては後ろに回り、登って登って(笑)、プノン・バケンで夕日を見る! バイヨン以外の遺跡写真は写真館からどうぞ。
 この時もあまり天気は良くなかったし、遠くでものすごい竜巻みたいなものが見えたりもしたから、きっと朝日と同様夕日も無理だな〜、と思っていたけれど。他の観光客が続々帰っていくのに、私たちだけもうちょっと、もうちょっと、と残っていたら最後に綺麗な夕日が見れたよ! わ〜い♪ 最後まで残っていたから、帰りはすっかり暗くなってしまったけれど(汗)。ガイドさんに連れられて、懐中電灯で足元を照らしながら象の歩く道をゆっくりゆっくり象さんの落し物を踏まないように山を下ります。ここ、登るのにすごく急な道と、象が歩いて登ることが出来る(その象の上に乗って山を登ることもできる)緩やかな道とがあって、行きは急な道を歩いて登ったけれど、真っ暗になった帰りはスコールの後で濡れているし少し危ないので、緩やかな象道を歩きます。でも、象って歩きながら糞をするから、気をつけないと道のあちこちにそういうものが・・・ね。
 ホテルで円都ちゃんと合流して夜ごはん。
 今日もたっぷり観光したー!




2000年5月25日(木)

明細(一部抜粋) 外貨 円貨
(US$)レート:107.30 (US$)  
昼食/3人分 13.10 1,406
夕食/3人分 10.00 1,073
  (THB)  
現地タバコ×4(お土産用) 168.00 480
 昨日綺麗な朝日を見ることが出来なかったので本日再チャレンジすることにしました! 今日も4時半起き。頑張ります。
 昨日は円都ちゃんが途中でダウンしてしまったけれど、今日はみーちゃんがパス。ってことで、円都ちゃんと2人で今朝はプノンバケンへと登ります。まだ薄暗いから象道ね(笑)。
 しかし・・・・・・。本日は雨。がーーーーん! でもまぁ、もしかしたら朝日の時間になったら晴れてくれるかもしれないし、と淡い期待の元にプノンバケンへと登る。激しい雨ではなく、しとしとと霧雨が漂っているような感じだった。目的地に到着してみてもそれはやっぱり同じで。昨日の夕日の時間にはあれだけ沢山いた人達も、さすがに今日の天気では誰もいない・・・っと思ったら1人いたよ! 遠くの方で遺跡の上で本を読んでいる欧米系のおにーちゃん。ってか、霧雨っぽい中でよく本読んでいるなぁ。聞いてみたらニュージーランドから来ているとのことでした。
 雨はだんだん止んできたものの、やっぱり綺麗な朝日には出会えなかった。なんとな〜く西の方がうっすら明るくなってきて、地平線のあたりにはモヤがただよっていて、その上から微妙に太陽の薄い端っこが見えただけ。そのうち例のニュージーのおにーちゃんも降りてしまい、今度はカンボジア人男性がやってきて体操を始めたりして(笑)。
 結局私たちも1時間くらいのんびりしてから近道を通って帰ってしまいました。やはり雨季にサンライズ&サンセットは難しいのね〜。
 ホテルでみーちゃんと合流して朝食を食べて、今度は1人で朝散歩♪
 その後、午前中はバンテアイ・スレイを観光だ! シェムリアプの中心からは車で約1時間。ここは治安状況などからやっと2年前に観光客に公開されるようになった遺跡なのだそうだ。だからなのかな、まだ整備を始めたばかりだから? ここへ通じる道ってばめちゃくちゃ悪路。ってーか、ガタガタ。で、到着したら今までで一番すごい子供の客引きの群がり方としつこさだ。ひー。
 バンテアイ・スレイについては写真館からどうぞ。
 午前中いっぱいバンテアイ・スレイを観光して、お昼ご飯はシェムリアプに戻ってから食べる。
 で、休憩してから午後は昨日回りきれなかったアンコール・トムへ再度向かいます。ちょうど雨上がりで、象のテラスでは空にかかる虹が見えた♪ タ・プロームは人が殆どいなくて私たち独占状態だったし、他に観光客のいない雨に濡れた崩れた遺跡。なんてうっとりなんだ!  




2000年5月26日(金)

明細(一部抜粋) 外貨 円貨
  (THB)  
オールドマーケットで音楽テープ×1 40.00 114
日本へエアメイル1枚(2,200リアル) 25.00 72
(US$)レート:107.30 (US$)  
チップ:ガイド(4日分) 15.00 1,610
 今回の旅の最終日。夕方にはシェムリアプの空港からバンコク経由で日本へ向かう。早かったなぁ。寂しいよー。
 今日は朝日を見に行かないので、比較的ゆっくり・・・と行っても7時から朝ごはん食べていたけど。そしてまたもや1人で朝散歩。やっぱ旅の朝は散歩ですよ! 市場好き〜♪
 最終日は遺跡ではなく、トンレサップ湖へ。またすっごいガタガタ道だわ・・・。ガイドさんの
「道路のマッサージ、いかがですかー?」には笑えた(笑)。カンボジアはまだまだこういう道が多いんだろうな。途中走っている道の両脇には、所々水を汲み上げるポンプのようなものがいくつもあって、そこに日本語が書いてあるのを見つけてガイドさんに聞いてみた。そうしたら、これらのポンプは日本の援助によって作られたもので、これを作る時に寄付してくれた学校の名前が日本語で書いてあるんだとか。へぇ〜〜。
 上下左右に道路のマッサージ(笑)に揺られながら湖へ到着すると、船着場からは魚醤のような匂いが・・・。大混雑の港から1台のボートに乗って湖へと繰り出していきます。
 うーーーーん、すごい。本当に湖が村として成り立っているというか。湖の上にはいろんな船や筏の様なものがあって、家はもちろん、お店にレストラン、学校ガソリンスタンドまで浮かんでる! 学校へは皆でボートを漕いで行くんだな。それらの間を縫って私たちの乗ったボートは進んでいくんだけど、なんだか人の生活を盗み見している気がしてちょっと・・・気が引けるっていうか。
 途中、小高い山に登ったりしながらシェムリアプに戻り、お昼を食べたらまた休憩ターイム。部屋は15時まで使えるらしく、それがとても助かりました。散歩に出かけた後にシャワー浴びたりできるもんね。
 最後は15時にロビー待ち合わせで、西バライへ寄ってから空港へ送り届けてもらって現地ツアー終了です。あ、ついでにエアメイル出したいからって郵便局にも寄ってもらっちゃった。ああーーーっ、そうだ。忘れていたバルマンの頭が乗っている小児科病院の写真が撮りたいのー♪ 最後まで我侭放題な私たちでありました(汗)。
 早めの夕食がわりに焼鳥もどきを食べていたら雨が降ってきたけれど、空港で歩いて飛行機に乗る時には止んでいたから、こういう所は今回本当にラッキーだったなぁ。休憩中にスコールがきて観光中は雨が止む、ってことが続いたもんね。
 帰りの飛行機も行きと同様、乗ってみたらば10人程度。
「うわっ、帰りもまた少なっ」って思わず声に出しちゃったら、乗務員のおねーちゃんが「来られた時も少なかったんですか?」って、日本語?! バンコク・エアウェイズにも日本人乗務員いるんだ。と、ちょっとビックリ。「少し前までは沢山乗っていたんですけど」ってことだから、やっぱり雨季だからなのかな。日本のGWも外した5月後半の日程だしねー。
 行きと同様、本来の離陸時間より早めに出発して、バンコク経由で帰国しました〜。