『ニンゲン御破算』シアターコクーン・オンレパートリー2018

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すごかった!
ちょっ、私の語彙力どこいった!!
となるくらい情報量多くて展開早くて、休憩1回込み3時間15分を観終わった後には「すごかった!」しか出てこなかった。
いやもう、すごいわ。
15年前の初演は観ること叶わなかったのですが、これ初演時どうだったんだろう。
今作がすごかったからこそ初演も気になる。観てみたかった。

辻褄合わせの虚実が交じり、ありえないことがありえるのが板の上。
「ありえない、なんて事はありえない」
と、思わずハガレンのセリフを思い出しちゃったりなんかもして。
松尾スズキさんの舞台ってのは観た直後よりも反芻すればするほど思う所が出てきて「え、ちょっとまって。もっかい最初から観せて」となるものが多くて、今も結末を知った上でもう一回最初から通して観なおしてみたい思いがじわじわきてる。
更に観る度に違う角度で感じることが増えていって、結局ますます訳わかんなくなるけどそうやってハマっていくんだなぁ。
あと、2F席とか上の方で舞台を見下せる場所から観てみたいとも。
だってこれ、舞台上に作られた階段中段に川のように水が張られていて、普段は階段として閉じているんだけど時々一段分が左右に動いていろんな人が飛び込むわ水の中から出てくるわ...あそこどうなってるのー?!

それにしても役者も大変だけど、次々と展開繰り出される舞台を滞りなく回していく裏方の人達のすごさよ!
出演者多い上に殆どみんな複数役を掛け持ちで誰も彼も休む間もなく動いているけど、ってことはそれ以上に裏にいる人も動き回ってるってことだよね。
これは...精神的にも体力的にも身体的にも相当キツそう。

某術の過程がアラビアンだかボリウッドだかな感じで笑っちゃったり、ミュージカルばりに大人数で歌い踊る目にも耳にも楽しいシーンもあり、いろんなネタも散りばめられて所々クスリとしながら怒涛の展開。
『キレイ』とか『ゴーゴー...』とかもそうだったけど、歌い踊る曲は楽しくて耳に残る。
『ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン』に続いて2回目の和楽器と洋楽器の生演奏コラボは、時代劇というのもあるのか更にお芝居に馴染んでいた感じあったし『ゴーゴー...」の時は殆ど裏に居て見えなかった洋楽器演奏者も舞台脇に配置されて邦楽隊と洋楽隊がそれぞれ見えるのも嬉しい。
今回も邦楽でこの曲?!とか本格ミュージカルになったりの和洋楽器の融合素晴らし。
圧巻です。

『ニンゲン御破算』

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このページは、小田蘭が2018年6月10日 23:27に書いたブログ記事です。

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