小田蘭と写真

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小田蘭が写真・・・というかカメラを最初に意識したのは学生時代。
今は無き某家電量販店のレジバイトでカメラコーナーに配属されたことが最初だった。

それまでは自分で写真を撮るということが殆どなく、学校行事や友人達との旅行でも家にあったコンパクトカメラを借りてフィルム1本撮るかどうか。
一眼レフって何? 普通のカメラとどう違うの? という状態だった。

それが家電量販店のオープニングスタッフのバイトとして、予備知識も何もなしにいきなりカメラコーナーに配置されたのだ。
レジのバイトで採用された私たちは商品を売ることはなく、日々お店側から指示される売り場を転々とする立場だった為に商品知識の研修などもない。
どこの売り場に行っても商品の会計をしたり袋に入れてお渡ししたり、時には包装しちゃったり、大物家電は発送手配といったこと。
カメラコーナーに配置されてもカメラや写真の知識なんてものは特に必要なかったから大丈夫だったのだけど。

それでも他のレジバイトちゃん達がビル内各売り場を点々としているのに対し、小田蘭だけは何故か日々カメラコーナーに固定配置。
「小田ちゃんが他の売り場にいたらびっくりしちゃうよね」
と言われるくらいカメラコーナー専属状態だったのですよ(笑)。
それもカメラコーナーのレジは売り場の真ん中、ショーケースに囲まれた中にあった。
ショーケースの中にはコンパクトカメラから一眼レフまで陳列され、その上にはデモ機が置かれる。
壁沿いのガラス扉の棚には各種レンズが並べられ、モニターからはTVCMのビデオがエンドレスで流れる売り場にいたのです。

周りでは社員さんやメーカーからのヘルパーさんがカメラを説明しては売っている。
意識せずともそういう説明を日々耳にして、お客さんがいない時にはデモ機を触ってみたり周りから使い方を教えてもらったりして、いつの間にやら自分でもコンパクトカメラくらいなら数社の機能と使い勝手を説明して売れるようになってしまった。
まさに門前の小僧なんとやら。

でも当時はそこまで。
気づかぬうちにさわり程度の基礎知識は身に付いたものの、カメラや写真が趣味になることはなかった。

よく写真を撮るようになったのは、旅をするようになってからだ。
私の周りにはラテンアメリカや東南アジアや中近東に出かける人があまりいなかったので、帰ってきたら「写真を見せて」と言われることが度々あり、旅行の写真をコメント付きでアルバムに整理して会社の同期や友人達に見せるとこれがなかなか評判がよかった。
アルバムを作るのは自分でも楽しかった。

ホームページを作るようになると旅行中の撮影枚数はどんどん増えていき、デジタルカメラを手に入れるとそれは更に加速した。
数多く撮っていると自分でもいいと思う写真が撮れるようになり、そうなると撮ることがもっと楽しくなる。
旅と写真を撮ることが好きな友達ができたことも大きな要因だろう。

そして、今では旅で写真を撮るだけでなく、写真を撮ることそのものも楽しくなってきた。

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小田蘭
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このページは、小田蘭が2006年6月16日 23:33に書いたブログ記事です。

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