風煉ダンス『スカラベ』

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風煉ダンス『スカラベ』。
立川での野外劇。

夕暮れからの移り変わる空の色とともに楽しみたいと思えども...夏の終わりは台風が来がちだからねぇ。
秋の虫の音がいい効果音でありながら、こんな季節でも普段から蚊にモテモテな私は途中で痒み止めを取り出して塗る始末。
蚊モテゆえに常備していてよかった携帯ポケムヒ(笑)。

立川市子どもみらいセンターの芝生広場に巨大なセットを組み、静かに芝居が始まったと思いきや続々出てくる電飾ピカピカな屋台セット。
それだけでもう圧倒される。
公演日程の殆どが雨で台風による休演を余儀なくされた日があったりもしながら、千穐楽は晴れだったってのがまた芝居のストーリーと相まって素晴らしい。
雨の公演、雨上がりの公演、やっと晴れた千秋楽でもきっと地面コンディションは泥だらけで、役者達みんな泥まみれになりながらの2時間強は圧巻の舞台美術と共に人の熱量がすごかった。

全員個性的でいいキャラだけど、個人的には狂言回しの旅芸人サルとイトシがめちゃ好み!
こういう役回り好きだ。我が目指すは旅の踊り子。
あとはトキオ。かわいいよトキオ!「あまりもん...」って衝撃受けてるところが愛おしい。
コンビニ太郎ちゃんも他とは一風変わってて、そんで最後のアレね!クーポン復活(笑)。
笑い所も多々あれど『スカラベ』は闇夜にひととき存在した儚く悲しい愛の物語だ。
愛しすぎたが故に自ら最愛の寄る辺を失ったデラシネの悲しき孤独。
ワジローのひたむきさとは対照的に。

根無し草(デラシネ)とは根を張る拠り所をなくし虚しさを抱え...耳に残るはマイマラリア。
それにしても『キレイ』といい『ゴーゴーボーイズ......』といい今回の『スカラベ』といい、高い所から皆を見下ろす立ち位置の多い伊藤ヨタロウさんでございました。
20160923.JPG

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このページは、小田蘭が2016年9月23日 23:52に書いたブログ記事です。

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