ヨタロウPresents 東京流れ者会Vol.24 『怒りと祈り、そしてよろこびの歌』

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ライヴ中に白崎映美さんもおっしゃっておりましたが、このイベントは「伊藤ヨタロウさんが自分の誕生日に自分が観たい人達を呼ぶ」コンセプトでほぼ毎年行われているライヴです。
お誕生日当日じゃない年も、年に複数あったことも、他にもいろいろそこはそれとして。
それでも何にしろ、本人自身が企画立案人選から采配まで全てやっているから誕生日なのに自分が一番大変な日でもあり、ヨタロウワールドにハマった人にはとても楽しい日なのは間違いない。
ミュージシャンに役者に諸々ヨタロウさん周辺のパフォーマーそろい踏み全部乗せ!
出演者も後からどんどん増えて当日までホントどうなるか分からないのがおもしろいし、そういうことまで楽しめる人が集ってる。
そんなめでたい祝祭の日にありがたくもお声をかけていただきました。

1曲目はオープニングでサイーディをアサヤ(ステッキ)付で。
原曲はミズマール(エジプトの笛)の音が入っていたりサイーディのリズムを力強く刻んでいたりするものを、アラブ楽器もなく打ち込みもなくアラブ音楽家ではない人達の演奏で踊るというのはお互いなかなか大変でした。
合わせられるのが当日だけだったこともあってミュージシャンの方々にはあれこれと事前注文をお願いしたりもして...。
西洋音楽とは違う旋法や音程のアラブ音楽は馴染みのない人にはたいがい特殊ですしね。
歌が入っている曲だったので、東流会のオープニングにしょっぱなからヨタロウさんも登場して歌うという豪華なものになりました!
当然ながら原曲とは全く別物になりまして、サイーディのリズムやノリがほぼない状態で一緒に踊ってくれたベリーダンスチームのお友達はオープニング直前まで必死で浚ってくれていて感謝しかありません。
Gazaalさん、ありがとうございます!!

そして続いて2曲目「アニトラの踊り」。
METROFARCEのアルバム『風狂伝』に入っている曲。
ノルウェーの劇作家イプセンの戯曲『ペール・ギュント』の劇音楽からの1曲で、グリーグの曲を編曲、ヨタロウさんの作詞で妖しく展開していくこの曲大好きです!
戯曲ではアラビアの娘が誘惑するシーンの曲ということですが、ヨタロウ作詞では凍える闇夜なイメージ。
なので、1曲目の衣装でそのまま踊るのは絶対違う気がして無理矢理早替えしました。
衣装変えてベール巻いて無事に出られて一安心。

3曲目は会の中盤に「いとおしいひと」。
2年前に発売されたソロアルバムからで、これも好きな曲♪
私はこれを聴くとHONZIさんのことを思い出してしまって、今はもうここにはいない大切な人を思う切なく優しい想いにあふれた歌でうるうるきちゃう。

えーと、サイーディ以外の曲も踊ることを伝え聞いたのが2週間くらい前で、本人にちゃんと確認とれたのがその後で、曲順にいたっては...な感じだったので2曲は1人で即興で踊らせてもらいました。
ベリー曲でもなくGazaalさんにとっては初めて聴く曲を2人で合わせるには時間が...(汗)。
私としては、ずっと聴いていたメトロ曲やヨタロウ曲でも踊れるなんて至福。
でももっと違うアプローチできたかもしんない、とまだまだ思い惑ってます。

伊藤ヨタロウさんの曲と、河村博司さんのソロアルバムからの曲、白崎映美さんを筆頭に『まつろわぬ民』チーム、全ての流れが繋がって1つの壮大な絵巻になっていた今回の東流会。
昨年公演の風煉ダンス『まつろわぬ民2017』をベースに、オープニングのベリーダンスから一貫した流れに乗って最後のフィナーレまで進む構成は今までの東流会にはないパターンだったんじゃないでしょうか。
個人的に自分が踊った曲の前後の繋がりだけでも、ベリーダンス曲で幕開けした後が「アニトラの踊り」で宴の始まり。
河村さんの「愛のテーマ」から『まつろわぬ民』ジャンプさんネタが入って「ワッカの歌」の後に「いとおしいひと」。
何より最後のパートがもう!
「まつろわぬ民」から「平和に生きる権利」ときて「俺は修羅」「よろこびの歌」「LIMBO島」「鼓動」。
この流れ!照明との連動!もうたまりません!!分かる人分かって!!!
ヨタロウさん!!
この最後は絶対!と思って2F脇から観させてもらってました。

それにしても、「ベリーダンスやってるの?じゃあ踊ってよ」みたいなノリの気軽さと懐の深さには本当に驚かさせられます。
こちらが恐縮する隙も雰囲気もなくてそれが驚くわ!
そういう人だからこそ周りに沢山のありとあらゆる表現者が集まっていて、過去にはあんな人達やそんな人達も出演したりしていた実はとってもとってもすごい場なんです、東流会。
なんか、そんなすごい場なのにさしたる緊張もなく3曲も踊らせてもらったのが自分でも不思議。
ヨタロウ魔力にやられておりますなぁ。
いやほんと、改めて考えると(改めなくても)すごい人なんですよ。
友人知人でそのことを知っている人達からは、演劇人でもミュージシャンでもない私がなんでこうやってご一緒させてもらっているのか驚かれます。
私も驚きます(笑)。

写真は終演後。
集合写真(これでも全員じゃないんだっけ?)はヨタロウさんのFBに上がっていたものをお借りしました。
サイーディ衣装で撮りはぐった!

ヨタロウさんが楽しそうなのが嬉しくて、そんな場に賑やかし参加できて楽しくて、メトロファルス時代からライヴを観ていた身としては光栄で最高の一夜でした。
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このページは、小田蘭が2018年2月 1日 23:59に書いたブログ記事です。

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