なんというか、お芝居と高齢者の生涯活動の可能性を見たというか、なんともすごい舞台だった。
何しろ数百人の高齢者が一度に舞台に上がっているのです。
普通の役者さんでもそんな人数が一度に乗ったら出捌けだけでも大変なのに、出演者は公募で募った役者素人の60歳以上の高齢者で80歳超えの方もいらっしゃる。
数人のゲスト俳優とプロンプターが舞台上で自分の役割をこなしながら誘導も兼ね、脚本・演出のノゾエさんが客席後方に設置された台の上から指揮をして見守る。
一人ひとりがセリフをしゃべり、思いを述べ、全員で歌を歌う。
劇中音楽は生演奏。
素晴らしいなこれは。
そして裏方の人達の大変さハンパないわ。
蜷川さんの活動の一端が亡くなった後もこうやって続いていることを目の当たりにして、なんとなく串田さんの松本での活動を思い出したりもして。
そしてラストの「薔薇より赤い心臓の歌(バラッド)」大合唱には歌詞と舞台と状況がリンクしてクラクラきて、聴き慣れた歌だけに思わず自分も口遊んでいました。
~♪いまだ心臓は うごいてる 確かめてくれ 夢ぢゃない
それにしても紹介告知はもうちっと早めにお願いしたいところですよ...
平日でも土日祝日でも1日1回午後公演のみなのは舞台を埋め尽くす出演者の年齢が年齢だからなの?!
オシゴトスケジュールを確認したらリスケによりひょっこり1日だけ午後に会議も打合せもなくなった日があって、「ここで行ける! てか、ここしか行けない」と急遽チケット手配なり。
こうやって平日昼間でも飛び込みで出かけちゃったりするから、ますます何やってるか分からない人に見られるんだろうな(笑)。
世界ゴールド祭2018
ゴールド・アーツ・クラブ×ノゾエ征爾 『病は気から』
「薔薇より赤い心臓の歌(バラッド)」
「薔薇より赤い心臓の歌(バラッド)」歌詞