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人は、親しい人の言葉ほど信じやすく、自分の信じたいものを信じる。
信じたことがその人にとっての事実で、そのフィルターを通した人々に私はさぞかし滑稽だっただろう。

事実は1つ。
しかし真実は人の数だけあり、誰かの真実は別の誰かの真実と異なり、事実から離れていく。

尊厳は損なわれ、信頼は裏切られ、繋がりは断絶される。
迎えられ広がったと思っていた世界はまぼろし。
じわじわと締め出され、失望と絶望の荒野を漂う。

「最後まで騙し通してくれたのならそれはもう本当」だと言ったのはマタドール。
愛しい過去を抱いて地下室に沈む。

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小田蘭
旅と写真と音楽と食べることとetc.
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このページは、小田蘭が2019年7月12日 23:30に書いたブログ記事です。

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