熊野古道

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休みを取ったのでどこかへ行こう、ということで熊野古道をさらっと歩いてきました。
本格的ではなくて、拠点になる所までバスで行って1~2時間くらいのルート歩くって感じでね。
それでも、熊野本宮大社と熊野速玉大社と熊野那智大社の熊野三山を基本的な順番通りに巡ってきたのです。

突発だったので行き方と宿だけ調べて行ったんだけど、偶然にも1部屋だけ空いていた本宮近くのゲストハウスに到着したら、その日から熊野本宮大社は例大祭だというじゃないですか!
しかも、例大祭前夜のこの日は、暗くなったら宿の前の道をお稚児さんが父親に抱えられて練り歩いて宿の側にある社でお参りするという。
うう~ん、私ってばこういう旅運って本当に良くて嬉しいわ。
部屋で少しくつろいでいると、さっそく前の通りを行く提灯の灯りが見えてきたのでカメラを持って出かけます。
夕方から小雨が降ったりやんだりしていたけれど、この時は傘がなくてもなんとか大丈夫な程度におさまってきて、地域の人たちと一緒に宿に泊まっていた他の外国人宿泊客と一緒にその様子を見ることができました。
いやぁ、写真で雰囲気だけ見るとなんだか幽玄な感じがするけど、実際はお稚児さんのご両親や関係者あたりが和気藹々と見守るほんわかしたところもある、いい空間でした。
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到着した時に小雨が降っていたので翌日以降どうなることかと思ったけれど、翌日からはいい天気に晴れてくれて、日陰を歩いているとちょっと寒いけど日が差している所に出るとポカポカでいい気候。
薄い長袖Tシャツ+パーカー+ウィンドブレーカーという出で立ちでやってきて正解でした。
到着日は全て着込んで大正解。
翌日以降は朝の早いうちはそれらをフルで装備して、徐々に脱いでいくという...ね。
うう~ん、本当に私の旅運って有難いくらい良くって嬉しいわぁ。
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途中、アスファルト整備された道に出る所で躓いて、片手でカメラ(デジイチ)をかばって片手で道路に手を付き、左手と両膝に擦り傷作ったりもしたけれど(笑)。
今回、会社でうちの部署が新体制になった後で初めて数日の休みを取ったことで休み前後にやっとかないと後で困りそうなことも判明したし。
これで長期休暇前にやるべき課題も見えたから別な意味で収穫もありました。

写真はFBの方に上げてあるのでリンクを貼っておきましょう。
こちら

熊野古道は写真を見返してみても総じて緑が濃く多くて幽玄な印象を受けたけれど、それとは別で地方の現状みたいなものも目の当たりにしてしまったりもした今回の旅でありました。

まず、私はJR新宮駅からバスで熊野本宮へ向かったのだけど、この駅が予想外に何もなくてちょっとビックリ。
事前情報で宿の周りには夜に食べられるような場所があまりなく、買い物ができるスーパーや商店みたいな所も19時頃にはしまってしまうというので、バスに乗り込む前にどこかで食べ物を買い込もうと思っていたのにJRの駅周りにもパッと見てそういうものが買えそうなお店が見当たらないのよ。
バス乗り場にいたバス会社の人に聞いてスーパーまで歩いて買い物をしたけれど、一応世界遺産にもなっている観光地への入口になるような駅だよね、ここ?

JR新宮駅から熊野本宮大社へは路線バスで約1時間1540円。
1~2時間に1本のペースで出ているので行きはそれを使ったのですが、翌日帰りは本宮前のバス停でバスを待っていると「バスと同じ1500円で新宮まで行くよ」という海外によくいる白タクみたいな人が現れましてね(笑)。
私と、同じくバスを待っていた50代くらいの女性に声をかけてくる訳です。
話を聞くと、これから事務所のある新宮まで帰るのに、乗る人がいなくて空っぽのまま帰るくらいならバス代と同じ金額で何人か乗ってくれたら御の字だから、ということで。
(タクシーだと走行距離で約1万円くらい。バス代は1540円)
まぁ2人で乗るなら安心かなぁ...と一緒に乗っかることにしたのです。
で、その女性がいろいろお話し好きのようで、運転手さんと話されているのを聞いていたのですが。
この辺りは3年前の台風で結構な被害が出たらしく、川が氾濫して家が浸水してとても住めなくなった人たちが多く、川岸も削り取られて山津波も起こって数名の方が亡くなられたそう。
そして、輸送の問題もあるし国が管理している国道は比較的早く復旧したけれど、県が担当している県道はいまだに全線復旧していなくて、通りながら川の反対側を指してそういう場所を教えてくれたりしたのですよ。
あぁ、この川岸にゴロゴロ転がっていたり川岸が削られているのは開発しているのではなく、復旧待ちの状態なのか。
新宮もそうだけど仕事がないから若い人は名古屋とか都会へ出てますます人がいなくなるという話とか。
ううむ、地方の現実って世界遺産のある場所でもそうなのか...。

などとちょっと考え込んでしまうこともありました。
でもまぁ、個人的にはふらりといろいろ回れたのはよかったし、今回何日か会社を休んだことで4月以降の体制になってからこの後、休む時にはどういう所に気を付けたら休みの間上手く回るかとか、出社した後の面倒がすくなくなるかとか、そんなことが見えたりもしてなかなか実りのあるお休みでした。

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小田蘭
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このページは、小田蘭が2014年4月19日 22:00に書いたブログ記事です。

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