蔵元呑んだくれツアー

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ツアーと言ってもどこかの会社や蔵元が企画したものではなく、幹事は個人。
幹事の個人的繋がりで日本酒蔵で働く人に直接連絡して蔵見学と地元の美味しい所を紹介してもらって、一緒に行く人を募ったら総勢12人の大人数になったというもので。
ま、とはいえ日本酒を扱う飲食店従業員もメンバーの中にいるし、幹事は過去に酒屋店員だったこともあって利き酒師の資格も持っているという、集まったメンバーを見れば個人企画と言えども玄人さんの集まりにただの素人飲んだくれのワタクシも参加させて貰てきたという状態ですね。

小田蘭が参加することになった事の発端は、某渋谷のハワイアン・ビアバーの社員旅行に便乗して南の島から帰国後、グループ店舗のドイツ&オーストリア・ビアバーで飲んだ帰りのこと。
一緒に飲んでいた皆とお会計してお店を出ようとした所に店長から「あ、そーだ。蘭さん!」と呼び止められて「蔵見興味ある?」と声を掛けられたのです。
 ※蔵見=日本酒蔵見学

何故にドイツ&オーストリア・ビアバーで日本酒蔵見学?(笑)
それは同じくグループ店舗に日本の地ビールと日本酒を扱うお店があって、声を掛けてくれた店長はその2店舗の掛け持ち店長なのでした。
だもんで、ドイツ&オーストリア・ビアバーの冷蔵庫にも時々日本酒が置いてあったりとなかなかおかしなことになっている訳で(笑)。

そんなこんなで「蔵見興味ある?」と声を掛けられ、聞けば予定していたメンバーの1人が急遽行けなくなったのでグループ店舗で日本酒も飲むような人に声を掛けているとのことで。
今までクラフトビールの工場見学は国内外含めて何度か行ったことはあるけれど(2月にもマウイ島で行ってきたばかりだ)、日本酒の蔵に行ったことはなかったのでおもしろそうだと手上げしたのでありました。
おもしろそうなことにはとりあえず参加してみる小田蘭。こういう所のフットワークは軽いですよ。
「じゃあ詳細はOさん(幹事)と確認して」
ということでさっそく連絡。
ざっと予定を教えてもらって、土曜の始発新幹線で新潟に向かって、日曜日は鶴岡発東京着の最終乗り継ぎで帰ってくるパターンで参加することになりました。

新潟行きの始発新幹線って朝の6時過ぎなのね。
平日オシゴトで起きるより早い時間の新幹線って...。
金曜日に行きたいライヴがあったけど、翌朝を考えて自重してしまった程ですよ。
その甲斐あって(?)無事に起きたものの東京駅に向かう電車が途中で止まって焦り、それでもなんとか無事に新幹線車内で無事に合流!
某渋谷のお店に集う人々の集まりなので参加メンバーもほぼ知っている人達だし、行きの車内から四合瓶を3本持ち込んでミニプラカップも持ち込んで6時から呑んだくれるのでありました。
新潟までの約2時間で3本全て空になるとはさすがです。

そして特急に乗り換えて村上まで。
村上に到着したらまずは朝ごはんってことで、近くの漁港の直売所へ行くと長く続いた工事が終わってやっと今日から再開とのことで、蟹汁が無料で振る舞われました。
やった!
美味しい♪
そして海鮮丼を食べ、村上駅に戻って開催中の人形さま巡り(http://www.sake3.com/contents5109.html)でいくつかの中に入り、天井からこれでもかと下がる鮭に感嘆し、村上をアテンドしてくれる〆張鶴の方と合流。
合流した所がお肉屋さんで、ここのコロッケが美味しいと皆で買い食い...いや御馳走になり、少し歩いて窯焼きのシュークリームも店先で食べ、お昼ごはんへと向かう12人&1人の大所帯でありました。

村上の町は普通に古い建物が残っているのがいいですね。
観光整備されたいかにも「古い町並みを残してます!」って感じじゃなく、もちろん保存目的で手を加えている所もあるんだけど古い建物と近年の普通の建築としての家も混在して並んでいる感じがわざとらしくなくていい。
そんなあちこちを地元の人に紹介してもらったり案内してもらったり。
名物オヤジさんがやっている酒屋さんで日本酒を買い込んで宅配で送ったり、海の見える温泉にも入り、村上満喫!

村上には〆張鶴の他、大洋盛という日本酒もあって乗ったタクシーの運転手さんは誰も彼も大洋盛押しでした。
米を作っている田んぼまで知っているって、地元の人に愛されているお酒なんだなぁ。
ということで、私も酒屋で〆張鶴と大洋盛を購入。
そして小さい町ならでは、何度かタクシーを使ったけれど同じ運転手さんに車に乗ることもあったりして。

夜は蔵元さんの口利きで店構えも立派な割烹にとってもお得な価格設定で予約を入れてもらっっていて、この料理とあれこれ呑んだのにこの金額は絶対おかしいでしょ、という状態で堪能させていただきました。
〆張鶴のラインナップでブラインド試飲もさせてもらって、皆で「わかんない!でも美味しい!」といいつつ12名中3名が3種全部正解していました。
水が美味しいと米も当然美味しくて、そんな水と米で作った日本酒が美味しくない訳がない!
そして、そんな水で炊くごはんが美味しくない訳がない!
ってことで、晩餐の終盤に出てきた炊き立て白米を同行の20代男子と一緒におかわりまでしてしまった小田蘭でありましたのことよ。

美味しい和食をコースで(白米おかわりまでして)食べたのに、皆で移動して(案内してもらって)2次会は地元の居酒屋でおでん。
そして当然ここでも〆張鶴。
よく食べて飲んだね!

次の日は特急で移動して鶴岡。
こちらは白露垂珠です。
駅に到着してバスの時間までお土産屋さんやショッピングモール内をウロウロしてお土産を物色して、バスを降りた所で蔵元さんに出迎えてもらってお蕎麦屋さんでお昼ごはん。
当然、日本酒も飲むでしょ。
蔵元社長の奥さんが「私のアイドル」と呼ぶお酒がめちゃ美味しくて帰りに買って帰ること決定!
お昼も簡単なコース仕立てで、先付けから天ぷらから蕎麦と麦切り、日本酒も3種堪能してお昼から大満足~♪

お昼ごはんの後は蔵元さんの案内で米を作っている田んぼを案内してもらい、米作りの話からあれこれ教えてもらえるのもプライベートな個人企画だからよね。
春の味覚、蕗の薹もあちこちに生えていて蔵元さんの近くで皆して蕗の薹を摘んでお持ち帰りしちゃったりも...。
こちらの酒蔵はお酒作りに使っている水を地元の人にも解放していて、常に湧いている水汲み場には車で水を汲みに来る人がひっきりなしでした。
私達も帰りに持っていたペットボトルに水を汲ませてもらってきたけど、こういう蔵元さんの人柄も酒造りに現れているんだろうなぁと思う優しい日本酒でした。
蔵の中もあちこち案内してもらい、この日も温泉!
新幹線で帰る私たちはあまり時間がなかったので温泉ではそんなにゆっくりできなかったけれど、最後に駅前のショッピングモールでお目当ての日本酒も買えてほくほくしながら帰路へ......。

というはずだったのですが!

なんと鶴岡から新潟へ向かう特急列車が強風でまさかの途中停止。
45分間も止まっていて乗り継ぐ予定だった新幹線には当然乗り継げず、それでもなんとか新潟駅発最終の新幹線には乗ることが出来て無事に帰ってこれました。
よかった......。
列車が止まってやきもきしている私たちをよそに、鶴岡残留組は昨日に続いて美味しそうな晩餐の写真をどんどん共有してくれるもんだからもうたまりませんよ。
こちらは駅弁も買えずに駅ナカのコンビニでおにぎりやサンドイッチなのに~っ。
むきーっ、となって残念な帰路の記憶を払拭するべく、翌日月曜日には同行の皆がよく集う(一緒にツアーに参加した店長や料理長がいる)渋谷のお店に行って美味しいごはんを食べてきましたさ。
そして行ってみたらば既に同行した人が1人カウンターに座っていて、暫くのちにはやっぱり同行だった人もやってきて、夜遅くにも更に集まってくる。
そんなお店に集う人達との楽しく美味しい呑んだくれツアーでございました。

アテンドしてくれた〆張鶴と白露垂珠の方々、幹事のOさん、楽しく呑んだくれた同行の皆々様、本当にありがとうございました。
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プロフィール

小田蘭
旅と写真と音楽と食べることとetc.
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このページは、小田蘭が2015年3月23日 23:31に書いたブログ記事です。

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