「ピラミッドのこと、すべてお話しします!」
~最新科学と先端調査が明かすピラミッドのいま~
遺跡好きの小田蘭としては一度行ってみたかったのです、河江さんの講演会。
それが、今回の主催が田中真知さんだと知って余計に行くぞー! とね。
そーか、真知さんと河江さんは古い友人だったのね。
エジプトって、海外の日本人ネットワークって、狭いわぁ。
まぁそんな訳で詳細がでて早々に申し込みをしておりました。
まさか自分が踊ることになる翌日だとは思わず(笑)。
踊った後、観に来てくれた飲み友達とうっかり終電を逃してしまい、そのまま新宿で朝を迎えて一旦自宅に戻り、一眠りしてお風呂に入ってからなんとか出かけたのでありますが。
結構直前まで眠っていたので、すっぴんメガネに帽子とスニーカーという格好で出かけていきました。
300人から入る学研の会場に人いっぱい。
子供の姿もちらほら。
終わった時には河江さんの元へ長蛇の列。
さすが...メディアに出るとすごいんだねぇ。
私は河江さん本人を特に知っている訳でもなく、真知さんにご挨拶して帰ろうかと思ったけど主催の一人でもある為こちらも忙しそうで、ラフすぎる恰好が恰好なこともあってそそくさと帰ってきてしまいました。
しかし内容は大充実!
2時間ノンストップの講演会は大変面白く興味深く拝聴させていただきました。
古武術を嗜みガッチリとした体躯がまさにインディジョーンズなビジュアルでもある河江氏ですが、講演の中でデータの重要性や考古学とは仮説ありきではなくデータを元に組み立てていくのだというようなお話をされていたのがとても印象深かったです。
仮説ありきで検証して当時なかった技術を説に組み入れてしまってはダメなのだとか。
そりゃもっともだ。
エジプト考古学は他の地域の考古学に比べて発掘品に注目が集まりがちでそういう部分が遅れているということもお話されていましたね。
だからまず、データを取りたいと。
ふしぎ発見でピラミッドに登りながら1段ずつ石の幅を測ったのもデータが欲しかったからだということ。
考古学者=発掘、というイメージは違い、発掘するのは発掘を専門にする人で、出てきたものやデータを分析するのが考古学者だというのも改めて聞くとふむふむと納得します。
最近は科学技術も進歩しているので、いろんな分野の専門家が集まってチームを組んでいるんだとか。
夢とロマンのピラミッドを思い描いてエジプトに向かった河江さんが、今や実在の過去を知る手がかりを探る学問としての考古学者になっているのですね。
データ分析で分かる過去!
なんだかますます遺跡に対するワクワクが盛り上がってきました。
マヤ遺跡とかでも普通の人がこうやって気軽に話を聞ける場があるといいのになぁ。
そういう部分ではエジプトのピラミッドって皆が知っていて馴染みやすくて間口が広いよね。