歌舞伎NEXT『阿弖流為』

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歌舞伎NEXT『阿弖流為』

わたくし、2002年の劇団☆新感線でやった『アテルイ』を観ておりましてですね。

立烏帽子が西牟田さんだったんだよねぇ。
↑個人的に好きな役者さん。

今回それが歌舞伎として再演されるというのでチケット取って行ってきました!
いやしかし、平日でも11:30からと16:30からという上演時間帯で休演日はないし、こういう所からしてもう歌舞伎ですよ。
これだから歌舞伎って平日勤め人にはなかなか行きづらかったりするんだよね(汗)。
だってこの時間では平日オシゴト帰りに行ける訳がない。
土日は混むから取りづらい。
でしょ。
しかも1等席が16,500円! 桟敷席は17,500円!
まぁ、なんとか休日のチケットが取れました。
金額にひよって3階A席にしてしまいましたケドね。。。。
両花道は観えなかったけど、まぁしかたない。
去年の赤坂ACTシアターでのラストフラワーズが2F席最後列で本当に舞台上の役者さんが小さかったことを思えば、新橋演舞場の3F席はステージまで近くていいわ。

んで、この『阿弖流為』は歌舞伎NEXTと銘打たれておりまして。
『アテルイ』がどんだけ歌舞伎になるのか楽しみにしていました。

結果、観て思ったことは、歌舞伎NEXT『阿弖流為』は思ってた以上に新感線だった。
って、作演が新感線なんだから当たり前か。
笑いも多少残って音楽もアクションも新感線テイストで、でも歌舞伎の役者さんで附けが入ると一気に歌舞伎寄りになる。
ドラムと附けの共演カッコええ。
カーテンコールでは奏者さん達も出てきてくれたのがまた嬉し。
ギターは岡崎司さん(スマイリー)だし、ドラムは岡部亘さん(ブラッキー)だ。
11月のおかげ様ブラザーズのライブが楽しみ!

そんでメインの3人はもとより、蛮甲の亀蔵さん!
こういう役があるのがまさに新感線なんだけど、クマ子との絡みやらなにやらオイシイ所を持ってってくれるわぁ。
コクーン歌舞伎の三人吉三と被る出演者も多くて、阿弖流為観てたらまた三人吉三も観たくなっちゃった。
東劇でまだやってるから終わるまでにもう1回行こうかな。

歌舞伎なのかと言われれば、確かに新しい歌舞伎なんだろう。
新感線でいのうえ歌舞伎をずっと見てきた小田蘭としては、いのうえ歌舞伎よりは歌舞伎寄り、新感線テイストの残った歌舞伎、って感じかなぁ。

古典と新作で演目が違うから一概に比べるのはいけないんだろうけど、個人的には三味線や附けがしっかりはいった『阿弖流為』よりも、下座音楽を廃していたコクーン歌舞伎『三人吉三』の方が歌舞伎っぽかったと思う。
あれも相当古典の歌舞伎からは離れているのだろうけれどもね。
そしてシネマ歌舞伎『コクーン歌舞伎 三人吉三』は、舞台のコクーン歌舞伎『三人吉三』とはまた別作品だと思ってる。
コクーン歌舞伎の『三人吉三』を観た人がシネマ歌舞伎『コクーン歌舞伎 三人吉三』を観ると、舞台では見えなかった細かい小物や表情が見えるからカットされてた部分は脳内補完されて観たい(聴きたい)所がよりクローズアップされていいのだけれど、舞台を観ていなかった人が観るとカットされた部分や繋ぎの微妙な所が気になっちゃわないかな...と思ったりしましたです。

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このページは、小田蘭が2015年7月25日 23:52に書いたブログ記事です。

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