2016年3月アーカイブ

今日のライヴは涙なくして見られなかった。

昨日のアンコールが吉良さんと小峰さんの「遠い音楽」で、今日のスタートもお2人の「遠い音楽」だなんて、もうなんて構成なのか!と、うち震えながら始まった今日のライヴ。

斎藤ネコカルテットとのEASY GOINGも素晴らしく、セット転換中にサブステージで日比谷カタンさんの一人zabadakメドレーは、これがもう小フレーズずつ何曲やるのかってくらいだし、声を変えパターンを変え、圧倒的で感動もの。
転換終了後、向島さんが出てきてシステムトラブルの為しばし休憩とのことで待っていると、吉良さんが倒れて念のために病院へいったとの小峰さんの報告があり、それでもいける所までやっちゃおうか、と始まったゲスト多数の後半がもう...。

まさかのトラブル報告の後、動揺する客席を鼓舞するように総立ちにさせたのはゲスト最初の伊藤ヨタロウさん。
以前twitterで小峰公子さんが「ヨタロウさんにピッタリの曲」と言っていた通り、本当に胡散臭く妖しい「THE PECULIA NIGHT」で、これは本当にzabadakの曲か?! という独特の世界を一瞬で作り上げていた。
それが再開の合図。
不思議のドアを開けてあの場にいた皆を引きずり込んでしまった。
これ以上ないくらいのリスタート。
吉良さんと原マスミさんと3人でやる予定だったから譜面を共有してない...と小峰さんが突然客席に振ってみたら本当にお客さんからコード譜を表示したタブレットが出てくるとか、zabadakのファンはナニモノだ?!
さらに、それを急遽出てきてキーボードを弾く種ともこさんとギターを合わせる日比谷カタンさんに、準備が整うまでの間に宮沢賢治の朗読をして続けて歌う原マスミさん。
吉良さんが歌うはずだった「五つの橋」を、これまたいきなり「歌えるよね?歌詞は出したから」と振られて、「コードは入ってます」と応えられる日比谷カタンさんの大活躍。
あの状況の中で全体を見渡してステージの皆さんへ指示したり裏との連携をこなす難波さん。
もちろん裏であれこれ采配されていた方々!

その後のtwitter報告で吉良さんも小峰さんも無事にご帰宅とのことで、なによりです。
本当に30周年おめでとうございます!
素晴らしいバンド、素晴らしいゲストの方々。
zabadakを聴き続けていて、この2日間に立ち会えて本当によかった。

ZABADAK OFFICIAL SITE
「ZABADAK 30周年記念演奏會 @東京キネマ倶楽部」
http://www.zabadak.net/information/2015/0369_20151213_live.html
あの4部作ノンストップで始まるなんてもう初っぱなからトリハダたちまくりで、初期楽曲のあれとかこれとか時々泣きそうになるのを堪えながら終わってみれば約2時間半。
濃密であっという間。
このセトリの無茶ぶり、さらに吉良さんの魂の入りっぷり、そらもう半端なかった。
30周年にしてまだまだ攻めてる!! 
もうこれ明日どうなっちゃうんだろう。
明日はゲスト多数で歌もの中心になるというし、貼り出されていた投票結果の楽曲と今日のセトリから明日誰が何を歌うのか、想像するだけでもう今から楽しみすぎる。
Goddess in the morning以来ものすごく久し振りに生で聴いたYAYOIさんの歌声はやっぱりすごかった。
客席からもいろんな音が鳴り、皆で踊る様子はキャラバン途中の村祭り。

サウンドオブカールヴァーン、序章。

次のキャラバンにも是非参加したい。
バイオリンの及川さんとYAYOIさんが繋がっていたというのもテンション上がりまくってヤバかったよ。
あぁ...いい夜です。
明日も明後日も楽しみです。
ライヴやら舞台やら観に行く先の近くでビアバーを探してしまうのはビール好きの性ですが、鈴ん小屋は万事快調の近く...っと。
20160314.jpg
シリアにて、ユーフラテスの流れ。

これは先月の写真展で展示していたうちの1枚。
ずっと行きたかったユーフラテス。
その岸辺に建つ遺跡から、ゆく河の流れを見つめる女性たち。
先ほど投稿したZABADAKの楽曲に「チグリスとユーフラテスの岸辺」というのがあって、いつか悠久の河の流れを自分の目で見てみたいと思っていたのです。
初めて聴いてから十余年の時を経てユーフラテスを見ることができたのは2010年、まだ平和だった頃のシリア。

zabadak

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3月20日21日のzabadak30周年記念演奏會2daysは去年から楽しみにしていました。
2日目はゲスト多数でなんだか1995「Song Cycle」みたい。
zabadak(ザバダック)は私がいろんな音楽を聴くようになった原点で、そこからGoddess in the Morning、ホーカシャン、METROFARCE、等々、更に諸々へと広がっていったんだ。
そして自分の歌声の好みを再認識する。女声は高音が綺麗で可愛く時に囁くような、男声はクセのある...って、ホーカシャンや初期zabadakが自分的に最強な訳だわ。ツインボーカルってのもツボ。
3/19はゴッデスやってたYAYOIさんとアラブバイオリンの及川さん達のライブもあるし、3/20はバンド編成ZABADAK、3/21はZABADAKにゆかりのある好みのゲストが盛り沢山、なんて贅沢な3日間!
最近はhi-posi復活ニュースがあったりもして、時は巡りまさにサイクルな感じ。
今月観たいと思うお芝居が2つあるもチケット発売の頃バタバタしていて3月になって調べ始める。
新感線『乱鶯』はまだ前売りで3階席が取れたけど、平日昼の回ばっかりという平日勤務の勤め人には行き難いスケジュールでどーしようかと。
『ETERNAL CHIKAMATSU (エターナルチカマツ)』は当日券あるのかな。
デヴィッド・ルヴォー演出舞台はベニサン・ピットで観て以来なので気になるんだけどなー。
お芝居はそんな感じだけど気づいたらライヴは盛り沢山の予定になっていて、3月最初の週末は土日共にバーでこぢんまりとアツく。
この1週間は週中と週末でビッグバンド編成を2つ。
ホーンセクションが多い生音は華やかでいいね。
特に水曜に行ったTHE THRILLはソプラノ、アルト、テナー、バリトンとサックス揃い踏みがたまりません!トランペットも3人、トロンボーンにチューバもいてドラムの他にパーカッションが入っているのも好み。
そして今度の3連休はそれこそ20年来好きな人達のライヴ三昧。

てな感じでインプット多目な3月。
新しいことも始めます。
ダラブッカを習おうと入門クラスの門を叩いてみたものの、こりゃ難しいわ。
Paとkの音が上手く出やしない。
練習する!!
脱け殻になりそうなのを見た目から華やかにアゲていこうと退色した毛先に赤を入れ、口元には赤い紅。
気分はメトロファルスの「ジャージー・ロージー」か。♪薔薇より赤い紅♪という歌詞がね、あるのよ。

そして週末はライヴ2連チャン。
土曜日は観た後に日本酒と塩という看板に惹かれてふらりと入ったお店のカウンターの端っこでちみちみ呑みつつ閉店間際になって残っていた常連さんやお店の人との会話。
独り飲みの醍醐味。
よくやる。

日曜日はアイリッシュパブでの3バンド。
去年初夏の頃、路上で演奏していたインストバンドのスパニッシュなギターに活動休止中の好きなバンドを思い起こさせられ、足を止めて終わるまで聴いてた。
なかなかタイミングが合わずやっとライヴに行くことができたEscalera al Cieloは新体制になってもやっぱ好きだわ。
前にエスカレラにいたガットギターの人が新たに三味線の人と組んだNovemもアツイ。
クーモリは以前カウリスマキトリオを観たことあるけど、安定のボーカルに相変わらずバンジョーのイっちゃってるパフォーマンスがおかしく楽しい。
3バンドとも体揺れながら観てたよ。
『楽譜とネガと演奏とプリントと』
『写真を買ったことがありますか?』

「ネガは楽譜であり、プリントは演奏である」と語った写真家アンセル・アダムス。
わたしは旅の間に楽譜を描く。
1つの楽譜から奏でられる音楽が常に一定でないように、同じネガ(データ)を使っても現像する都度違うものが出来上がる。

写真展示撤収。
2月いっぱい美容室TRIBEで開催していた中東写真展が終了しました。観に来ていただいた皆さま、ありがとうございます。
盛り沢山だった長い2月があっという間に終わり。
いろいろありました。
しばらくは抜け殻になるかもしれません。
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プロフィール

小田蘭
旅と写真と音楽と食べることとetc.
日常の記録をブログにて
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