ばかみたいなことを真剣にやってる人たちってのは見届けたくなるし、一緒にばかになってみたくなる。
まさにそんな人たちが風煉ダンス。
勝手に和製人力 ラ・マシンだと思ってます。
人力ってところがミソ。
圧倒されるよ。
この演目は今回が再々演。
2014年の初演と2017年の再演では根幹は変わらずでも重要人物の不在という大幅変更でよりみんなの物語になっていて、更に周辺の内容までその時の世情に合わせて随分変わっていて、再演というより同テーマ再構築という印象だった(私は再演を観た後に初演をDVDで)。
2018年の再々演は再演だった去年の話をベースに出演者増、一部の配役変更と関係性に多少の変化があったりしつつ、やはり根っこは変わらず力強く。
芝居をちゃんと観るのが初めての人も引き込むエンターテイメントは素晴らしい。
東京公演をご一緒したのは音楽畑の方だけに、生演奏が芝居にバッチリ合う所に驚いていた。
転換の効果音まで演奏者が生音でやってたりするもんね。
再演であったセリフがなくなっていたり、再々演で追加された世情を映すセリフがあったり、再演から再々演への違いもおもしろい。
ただ、本当にもったいなかったと思うのが、東京公演が11/15(木)19時~と11/16(金)14時~という平日2回のみで、そのうち1回が平日の昼間という...。
更に場所が都区内ではなく三鷹で駅から会場までのアクセス手段がバスというのも、どうにも友人知人をお誘いする時のネックだったのですよねぇ。
まぁ事情は分からなくもないのがツライ所ですが。
東京公演の日程の方が後から出たし、12月の酒田公演と八戸公演が先に決まっていて、後から東京でも出来ないかと探した結果の場所と日程がこれなんだろうなぁ...とは想像に難くない。
でももったいない!
ほんっとーに、もったいない!!
各地でそれぞれ1~2日の公演に15トン(11tトラック+4tトラック)の物量って贅沢でもったいないし、ほんとバカでしょ!(褒めてる!!)
東京公演は開演前から劇中にも気がかりな所はあったれど、東北ツアーに期待!
やはりホール公演の規模になると小劇場相当の対応ではカバーしきれない部分も出てきますよね。
再演の時も気になってた座る場所によってだいぶ違う音問題とかも。
深夜に地元のカウンターで隣り合った某握手会も運営する方の興味深い話を聞き共感しながらつらつらと思ったりするわけです。
プレイヤーでもあるけれどイベントを手伝うことも多いのでつい運営側の目線になっちゃうのは観客として善し悪しだなぁ。
とはいえ、そういう部分を差し引いてものともしない熱量のある作品だと思うので、この後の酒田と八戸でも彼の地の人達に熱い火種を灯してきて欲しい。
私はもともと山形県鶴岡市(酒田市の隣)の酒蔵社長とをお連れして酒田公演へ行こうと思っていたのですが、東京でもやるってんなら今年の2月の東流会(リンク)で「まつろわぬ民」を気に入ってくれたお友達を連れて行っちゃいました。
でもって、酒田公演は土曜の昼間だから前日から東北酒飲みツアーしちゃおうかとね。
金曜日に秋田の友達のビアバーで飲んで、土曜は酒田、日曜は仙台に抜けて多賀城で『ハイキュー!!』観て仙台市内の久し振りなビアバーに寄って帰ってくる予定!
秋田も仙台も酒飲み繋がり。
私も充分ばかですね~(笑)。
『まつろわぬ民2018』