平和な頃、シリアには2度訪れたことがある。
2011年以降の状況を映す映画上映があると出来る限り足を運んでいるけれど、これはまた胸にじわりときた。
戦闘や破壊の映像はこれまでも何度も観たけれど、人がヒトという形のモノになり、あるいは辛うじてヒトだと分かる状態で、パーツのみで、重機でやシャベルで掘り起こされる映像にはいままでにない衝撃を受けた。
クルド人女性兵士やIS兵士の言葉。
街が解放されて復興が始まる様子まで映し出されているのが微かな希望か。
去年「ラッカは静かに虐殺されている」と同時期に上映されていたけど、その時はどちらもタイミングが合わず「ラッカ...」も「...コバニ」も今年になって観ることができた。
平和だった頃のシリアを旅したことがあるだけに、やはり破壊されつくした街の映像は見るだに苦しい。
今回は上演後に1月にラッカとコバニへ取材に行かれた安田菜津紀さんのトーク付。
とても誠実で話し方や言葉の選び方が素晴らしく、IS関係者へのインタビューのお話しや、特に質問コーナー最後の伝えることとカルチャーの役割という話には大きく頷く。
ラジオ・コバニ
安田菜津紀ツイート
骰子の眼『ラジオ・コバニ』上映後トークショー