先月行った酒田の街中でポスターを見た。
1958年(昭和33年)に誕生したカクテル「雪国」の産みの親で今も山形県酒田市でカウンターに立つバーテンダー井山計一氏の足跡と周囲の人達、「雪国」誕生にまつわる話。
その時にそういえばケルンの近くも歩いていて、お店の看板を見ていたことにも後から気付く。
東京に戻ってUPLINKで上映されることを知り、能登の杜氏ドキュメンタリーを撮った石井かほり監督がトークショーに登壇することも知る。
これは観るならその日でしょ!
ということで行ってきました。
映画では井山さんご本人からの話はもちろん、ご家族や全国のバーテンダーや遠くから酒田までカクテル「雪国」を飲みに来る方のお話し、あの時代のキャバレーや酒田大火の話にも触れられている内容に先月酒田でキャバレー白ばらに立ち寄れたことを思い出すし、近くにいて看板も見かけていたのにケルンで飲んでこなかったことをちょっと後悔した。
エンドロールに竹の露酒造の文字を見つけて「あ!」と思っていたら、上映後のトークショーで監督が鶴岡市の方だと知って納得。
トークショーは『YUKIGUNI』の渡辺智史監督と、同じくお酒に関するドキュメンタリー『一献の系譜』の石井かほり監督。
ディープなドキュメンタリー映画トークから始まり、監督が何故タイトルを漢字ではなくローマ字で『YUKIGUNI』としたかという裏話もあり、取材時のクスっと微笑ましい井山さんのお話しももっと聞いていたくなる。
そしてやっぱり飲みたくなる。
普段はカクテル作るようなバーに行くことはないんだけど、近々どこかで飲みに行こう。
ドキュメンタリー映画は長い時間をかけてテーマや対象に寄り添うことになるし、その姿勢や敬意が滲み出る作品に出会うとほんと素晴らしいなと思う。
『一献の系譜』
http://ikkon-movie.com/
『YUKIGUN』
http://ikkon-movie.com/