その昔、まだ小田蘭が旅に出かけるようになる前に読んでいた「旅行人」に連載されていた田中真知さんの文章が好きだった。
いや、過去形でなく今もこの方の書かれるものは好きなのですが。
エジプトやアフリカやトルコやスペイン等々、当時まだ見ぬ土地への思いを膨らませながら読んでいたのです。
自分で旅に出るようになり、そのうち「旅行人」も読まなくなり(いつのまにか休刊となっていた)、文章に触れる機会もしばらくなかった2年前にアラブの春と呼ばれるエジプトの混乱の時にtwitterで田中真知さんのお名前を見かけてフォローするようになった。
前後して改めて「旅行人」連載の話を読んだりもしてね。
その田中真知さんのトークイベントがあるというのでお伺いしてきました。
「コンゴ・アゲインーー20年ぶりのコンゴ河丸木舟旅」
コンゴ(旧国名ザイール)でキンシャサと聞くと「キンシャサの奇跡(ボクシング)」でもなく「キンシャサノキセキ(競走馬)」でもなく、「エボラ(エボラ出血熱)」が出てきてしまうし、アフリカ大陸はエジプトやチュニジアくらいしか行ったことがない小田蘭ですが、どこの国であろうと旅の話を聞くのは大好きです。
それが好んで読んでいた人の話というならなおさら!
ということで、さっそく申し込み。
ハピドラムという最近新しく出来た楽器の演奏から始まり、休憩をはさんでたっぷり3時間近いイベントと、その後の懇親会まで。
懇親会は次の予定があったので途中で抜けてしまったのですが...。
懇親会は次の予定があったので途中で抜けてしまったのですが...。
大変おもしろくて興味深いイベントでした!
まずハピドラム。
2008年のアメリカで新しく作られた楽器ということで、聞いてみると澄んだ綺麗な音。
ハピドラム演奏のyoutubeはこちら(↓)
最初に聴いた時はどことなくスティールパンみたいな印象だと思ったりして。
田中真知さんはそこにちょっと工夫をしてノイズを加え、そうしたら一気に民族音楽っぽさが出るというのがおもしろかった。
確かにこっちの方がおもしろい!
ハピドラムについての田中真知さんのブログ記事はこちら(↓)
http://earclean.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-a75f.html続いて20年ぶりのコンゴ河下りについての話になる訳ですが、20年の間にモブツ政権が終了してザイールという国名から元々の国名である「コンゴ」に戻り、その後のゴタゴタで独裁政権は終了したけれど治安は以前より悪くなっていたり、と実際の体験を元に語られる話にぐいぐい引き込まれていきます。
所々に「洗車大学」とか笑える写真や話も盛り込みつつ。
写真を撮ることも憚られるという雰囲気の中でコンデジを手に持って隠し撮りした映像は、そこに映る人達から何気なくかかる声と先ほど話されていた「イノセンス」という言葉がずしりと胸に響いてきたのでした。
イベント終了後に少しお話させていただきましたが、壁に展示されていたコンゴの仮面とその解説をじっくり見ていたら真知さんの方から気付いていただけたのがビックリで嬉しかったというか。
ベリーダンスをやっているという前情報もあって、多分こういうバックパッカーっぽい旅人系トークイベントに日本での休日モードの小田蘭はちょっと雰囲気違うんだろうなぁと(笑)。
直接お会いしたことなかったのに気付いていただけるのはちょっと得した気分かもしれない。
ま、旅行中は化粧もしないし結構ぐたぐた適当な格好なんですけどね(笑)。